ジャンヌ・ダルク失われた真実―天使の“声”に導かれた少女

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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892954689

感想・レビュー・書評

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  • この本の面白いところは、スピリチュアルな観点でジャンヌ・ダルクという存在を語っているところ。今まで、4冊のジャンヌの本を読んだけど、小説では無いのにスピリチュアルに書かれている本は初めてだった。
    霊界の霊が神に近づくため、ハシゴを登れば登るほど、横暴な自我ではなく調和と愛の自己が拡大するというのは、人が自分のやりたいことに対して『どうしてそれがしたいの? 』と自分に語りかけ続けることによって、そのやりたいことが社会貢献に繋がるのと似ている気がした。
    キリスト教において、自己犠牲は愛らしい。地上は苦しみに満ちているけど、死んで霊界に行ったら幸せみたいな考え方よりも、私は、生きている間もたくさん幸せな方がいいと思う。私も、自分の幸せのために本を読んでるんだし、他の人も幸せだなーと思いながら生きて欲しい。

  • スピリチュアル系。失敗

  • “ジャンヌ・ダルク”について、
    悔しい事に、ジャンヌは、
    彼女を敵視する者に囲まれて最後を迎えたために、
    「正しい記録」が殆ど残されていないようで、
    囚われてからの詳しい記録がありません。
    いろんな説が飛び交っているようで、どれも「憶測」に過ぎないので、
    この本は、アマゾンでのレビューで評判が良かったのと、
    「ジャンヌ本人との交霊によって得た本当の情報」
    という売りで、「これだ!」と思って買いました。

    ジャンヌが生きていた当時も、
    彼女を導いていた「天使や神からの掲示」に対して
    懐疑的な人はいただろうし、それは現代でもいると思います。
    この本については、霊や天使・神との交信を
    肯定的に捉えた立場で書かれているので、
    科学的理論が欲しい人には向いていません。
    ただ、科学的理論だと良くても「妄想」「彼女の内にある良心」、
    悪く見ると、「ヒステリー」「精神異常」という事になり、
    それも「どうか?」と思います。
    そんな少女にあの偉業が成しえるか?という疑問には
    “「分からない」という言葉を言う勇気のない科学者や医者”には、
    答えられないでしょう。

    以下は個人的な意見になります。
    この本は、時間を追ってのストーリーにはなっていません。
    本の前半から「実際にこのような陰湿な流れによって彼女は火刑に処されるのである」
    というような表現で、いきなり結末を持って来る部分が何度も出てきました。
    そういう部分で、時間を追って見ていきたい気持ちは、
    ちょっとガクッとする部分がありました。

    この本は「ジャンヌ本人から交霊によって得た情報」
    という部分に大きな期待をしていました。
    その部分への期待が大きすぎたため、
    ジャンヌ本人の言葉や表現が、あまりにも少なすぎた事にも、
    ちょっとガッカリしてしまいました。

    本の大半が、「ジャンヌの事」と言うより、
    「ジャンヌの事を例に挙げた、スピリチュアルな視点での正しい生き方」
    という文章。なので、ジャンヌ本人の話からそれて、
    何度も「魂の輪廻」や「人間は三次元で魂を磨き、生まれ変わって繰り返す」
    その事を訴える文章が多く、何度も
    「これ、ジャンヌの話に戻るのかな?; いつ戻るのかな?;」
    と不安になりました。

    「他の人からの霊示」も何度も出てくるし、
    目に見えないものを信じない人に向けて、
    「幽霊の目撃例」まで数ページ出てきたりします。

    この本は、(日本では)2003年12月 に出版されているのですが、
    中身は100年前に書かれたものです。
    (著者のレオン・ドゥニさんが、1846~1926年、
     ジャンヌとの交霊の一例が「1909年7月」などなど)
    そういう観点で見ると、
    100年前とは思えないスピリチュアルな文章が書かれていて、
    日本で最近出たというのがもったいない気がします。

    「100年前の情報」と思うと仕方ないのかもですが、
    せっかく「ジャンヌ本人から得た情報」という部分が重要なのだから、
    著者自身が付け足した表現が多すぎた気がしました。

    でもやっぱり、ジャンヌ自身の情報はありがたかったです。
    もっと幼少期の情報なども読みたかったですが、
    残念ながら、ジャンヌが生まれ育った村を出て行く辺りからしか
    書かれていませんでした。
    まぁ、その辺りも仕方ありませんが、
    私が気になっていた、

    ・囚われていた時、男達から身を守る事ができたのか?
    ・火刑の時、苦しかったのか?

    という部分が書かれていました。
    それから、ジャンヌとして生まれる前に
    ケルト民族として生まれていた事や、
    「ソレラ」という名の天使だった事もあると。

    総合して
    「ジャンヌ・ダルクの真実の情報について」
    「ジャンヌを襲った不当な扱い、陰謀、ジャンヌの裁判での立ち振舞い」
    「ジャンヌが得ていた、天使・神の導きが本当である事」
    「ジャンヌが貫いた生き方から導かれる正しい生き方」
    が書かれた本として、
    ジャンヌがした事・言った事を信じられる人にとって
    良い本だと思います。

    また、「輪廻・生まれ変わり・前世・過去生 に興味あるけど詳しくない」
    という人には、本全体がお勧めできると思います。

    人が「生まれ変わって、魂を磨いて、それを繰り返す」
    事を知っている人にとっては、その辺りの記述が延々と続く辺りは
    ちょっと物足りないのではないかと思います。

    なので、個人的に複雑な評価となってしまいました。
    いろんな説が飛び交って、
    「ホントのところはどうなの?!」
    と思っている人にはお勧めしたいです。

    <HR>

  • 神の啓示を聞き、祖国フランスを侵略の危機から救った奇跡の少女ジャンヌ・ダルク。その苦難に満ちた生涯と、後世に残したスピリチュアルなメッセージは、現代を生きる我々に“生きることの意味”と“本当の幸福”を教えてくれる。たび重なる裏切りと拷問の果て、ついに火刑台に立った19歳の少女は何を信じ、何によって救われたのか…。
    これまでにない独自の視点から、失われた歴史の謎が解き明かされてゆく。

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