じょうぶな頭とかしこい体になるために

著者 :
  • ブロンズ新社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893093950

作品紹介・あらすじ

五味太郎が、子どもたちの疑問、悩みなど50の質問に答えた、生きるためのアドバイスブック。自分で考え、自分で悩み、自分をはげまし、そして自分に自信をもって生きていく……。そんな「じょうぶな頭とかしこい体」をつくるためのヒントが書かれたロングセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 児童書ですが、大人にガンガン響きます。
    五味太郎さん面白いなー頭が柔らかいなーと思うところと、尖ってるなーと思うところがありました。
    後者は、大人として「標準化」されてしまった私が反応してしまったようです。
    子供の頃は日常に色々疑問を感じたり、大人の言い分に納得できなかったりしていたのに、あらら、気づいたらゴリゴリの大人になってしまいました。
    日本だと浮いてしまう場面がありそうだけど、自分で考えて選択していこうと思いました。

  • 力が抜けるような回答がとてもいいです。
    固定概念にとらわれたりする必要なんてないんだって前向きな気持ちになります。

  • 「結構きつい問題でもなんとかこなせる〈じょうぶな頭〉と、好きは好き、嫌いは嫌いとはっきりわかる〈かしこい体〉」を育てるための本。

    わたしは五味太郎さんの本が好きになるように好きになるように育てられたし、それが嬉しいことだなあと思います。
    この人がしているような方法で大人としての責任を果たせたらいいなあ。

    「学校での学習というものは、その人個人がどんな性質の人なのかを自分自身で発見していくためのもの」だと言い、別に算数ができなくてもいいと言う。そういう人が「将来数学者や数理学者になる確率は億が一にもありませんから、そう心配することはありません」って言っちゃう。
    「わけのわからないことを口走っている大人につきあう必要はありません」とかも言っちゃう。

    大人も気の毒で、そのせいで子どもも気の毒な社会の中で、自分でなんとかすることを後押しするという発想。
    そういう考え方で、わたしも行きたい。

  • 18年前のものなのに、今読んでもしっくりくるなぁーという感じ。大人のワタシも教えられたことがあり、こどもにも読んでみてほしい。

  • あの絵本作家五味太郎氏が、子供の疑問に答えまくる謎の本。90年代とは思えない先進的な思考回路はすごい。子供が10歳くらいになったら改めて読ませたい。

  • 図書館本。2023年読売子ども新聞イチオシ100冊から。「かしこい頭とじょうぶな体」について書かれた本はあるけれど、という視点から書かれている。学校に行かなくても大人になる方法はあるんだよ、ともっとたくさんの大人に言って欲しいです。

  • 五味さんの回答が大人から子どもへ書いてるのでなく、1対1の人に向けて書いてあるのがいい。

  • できるかぎり、自分の頭と体を信じる。

  • 若い頃読んだけど、柔らかさますます求められるような時代になったと思う。

  • 世の中にはなんでそんなことになっているのかおかしなことがたくさんある。子どもにとって理不尽なことはきっと毎日たくさんある。悪い見本がそこかしこにありすぎて知らずに影響されていることも多々あるはず。ひとつひとつ自分の頭と心で考えること。考えないと自分もおかしな一部になってしまうから。五味さんのような柔軟さと強さを持ちたい。

  • クスッと、時にはゲラゲラ笑って、あっという間に読み終えた!
    子供の時、本を読むのが苦手だった。
    大人になって、本を読みたいと思って、読むようになった。
    子供の時、なぜ?なんて考えない従順すぎる子供だった。
    大人になって、自分の頭で考えないといけないことを教えてくれる面白い大人にたくさん出会えた。
    そして、この本も教えてくれた。

    やるときはやるんだよ

    今は目標目的がない期間、それでいい。
    すぐに結果を求めようとしていたけれど、いつかきっと、今が役に立つ。いや、役に立たせたいと思う。

  • 2006年発行(改装版。1991年初版)の本なのだが、昨年、久しぶりに増刷がかかったという。子どもたちと、その親たちの不安が募ったんだろうな。

    なかなかこんなふうには答えられないだろうけど、「たしかなこと」だけは伝えていけたら、と思う。

    「子どもに読書をすすめる、ということがまず第一のまちがいなのです。」(「課題図書ってなによ…?」より)

    「かしこい頭とじょうぶな体を作るための訓練や方法は世の中にいやというほどありますが、頭をじょうぶにし、体をかしこくするためのものは驚くほど不足しているようです。」(「はじめに」より)

  • 子どもの疑問に答えていくという形の本。もう15年も前の本だけど、大人が教えてあげるという説教じみたものでなく、とても正直に誠実に回答している。大人だから、常識だから、みんなそうだから、に囚われず、子どもが素直なままに、自分で考え判断し、自分で人生を切り開いていけるためのヒントを与えてくれる本。

  • 大人が子どもの質問に答えられるって、とても大切なこと。はぐらかさず、知らないことは勉強したい。

  • 読了

  • 14年前の本だが、五味さんの回答に新しさを感じてしまう。漫画ばかり読んでと怒られてしまうということに対して、ファーブルの例を出してばかりのレベルが低いから言われてしまうと回答していて面白いなと。大人から子供へのアドバイスは従っておけ感が強いけど、五味さんからは心の余裕が感じられる。

  • 子どもの素朴な疑問に率直に五味太郎さんが答えてます。自分だったら答えにくい質問もあり、勉強になりました。

  • 子どもの素直な疑問に、けむに巻くことなく素直にこたえてくれる、本物の大人、五味太郎さんの味わいぶかい本です。

    例えば、親が離婚しちゃったんだ...という親とはなにかというテーマでは、戸籍上は親であっても、いざというときなんのたよりにもならないのならいない方がよいと思えるくらいです。と言ってしまう五味太郎さんの素直さ。

    本物の大人って、なかなかいない。
    子どもが社会に毒されず素直に素直に生きるために、とても役立そうな本です。

  • この本が、電子書籍として、携帯で読めるようになったらいいよね。

    もちろん、イラストも全部含めて。

  • 五味太郎が「子どもの疑問・悩み・希望といったものを調査したいくつものデータの中から、とくに重要だと思われるのものを 50項目にまとめたもの」1991年初版、15年を経た2006年に改定版が出版されたが、その内容は新鮮さを失っていない。「ぼく、算数がきらいだ!」「学校にはいかなくちゃならないの?」「偏差値ってなんだ?」「君が代なんて歌いたくない」「先生ってなに…」「多数決できめちゃうってへんだよ…」など、の子どもの疑問に、大人目線ではなく、子どもの気持を考え、子どもの立場を尊重し、子どもが納得できるように、そして幸せになれるように答えている。

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著者プロフィール

五味太郎 1945年生まれ。工業デザイナーを経て絵本の世界へ。サンケイ児童出版文化賞、東燃ゼネラル児童文化賞、ボローニャ国際絵本原画展などで数多くの賞を受賞。絵本に『きんぎょが にげた』『かぶさん とんだ』『さんぽのしるし』『ばったくん』『みんなうんち』『からだの みなさん』『どこまで ゆくの?』『にているね』(以上、福音館書店)『まどから おくりもの』『仔牛の春』『つくえはつくえ』(以上、偕成社)『かくしたの だあれ』『たべたの だあれ』(ともに文化出版局)『さる・るるる』(絵本館)「らくがき絵本」シリーズ(ブロンズ新社)など多数。絵本論『絵本をよんでみる』(平凡社)、絵本の仕事をまとめた『五味太郎 絵本図録』(青幻舎)がある。

「2023年 『おでかけ版 ひよこは にげます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五味太郎の作品

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