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- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893466266
感想・レビュー・書評
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Jリーグの崩壊を予期したフィクション。
批判の矛先はJリーグ首脳の傲慢と怠慢。特に、拡大路線によるゲームレベルの低下から来るファン離れ。
磯本、武田、そして今日子を軸に展開する小説の内容はだいぶお粗末だが、コラムはなかなか興味深い。
◇「武田よ。身の引き締まる、いい緊張感だとは思わんか?この緊張感と五万大観衆の声援、これだけが世界に通用する選手を作るのだ」(加周;108)
◇EUが日本の輸出企業に敏感になっている時期に、そんな男を招致委員会のトップに据えるのは日本人の無神経さを表すものでしかない130
◇ヨーロッパのサッカーは『資産家が資産を提供してチームを運営し、サッカーという娯楽を庶民に与える。自らは利益は求めず、愛するチームのオーナーというステイタスを得るだけ』という運営スタイルで百年近くもやってきた176
◇「jリーグのスタートから応援してきたけど、jリーグもおしまいね」
「(中略)僕たちの青春も終わったということかな」
「でも、私は幸せだった…」
「うん?」
「好きな人と、好きなチームを応援できたから……」261詳細をみるコメント0件をすべて表示
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