奏 (白夜コミックス)

著者 :
  • 白夜書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784893672926

感想・レビュー・書評

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  • 表紙絵とても美しいのだけどやっぱり古すぎて表示されないかー。『天使が還る日』の続編。

    ある日、陽子の家へむかう中学生ナギに、見知らぬ高校生女子が「かなで!」と声をかけてくる。以前会った奏(かなで)という男の子にどうしても会いたくて探しているらしい。人違いだというナギに彼女=鈴子はしつこくつきまとい、陽子の家までついてきてしまう。不躾で、ナギが本気で嫌がってもヘラヘラしている鈴子をナギは突き放すが、鈴子には笑って自分を誤魔化すしかできないほど辛い過去があった。

    かつて鈴子は交際していた男子との子供を妊娠してしまい、中絶。今は転校して祖父母の家にいるが近所でも学校でも噂は広がっている。相手の男はマザコンで、今も鈴子が好きだとつきまとってくるが、鈴子がどれほどの傷を受けたか思いやることすらしないクズ男。

    中絶を控えていた頃、傷ついた鈴子が偶然出会った、子供のように無邪気な男の子・奏。彼がつかのま鈴子の心を癒してくれるが・・・。

    奏の正体に鈴子が気づく終盤は、何度読んでも号泣してしまう。今回もやっぱり涙を堪えきれなかった。自分が一番可哀想だと思っていた鈴子だけど、そうではなかった・・・。色褪せない名作。

    天使の娘であるところの陽子さんは第二子を妊娠中だけど、まさかの卵生(笑)人間も卵生になったら便利なのになー。

  • 天使が還る日の続編。
    暖かく切ない人々の想い、悲しい思い出、やがて解けて行く誤解。
    良作ですが絶版らしいのが残念。

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