まごころ: 哲学者と随筆家の対話

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894344273

感想・レビュー・書評

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  • 「沖縄は、今でもひどい扱い受けてまっせ。米軍基地いっぱいやん。そこからまたイラクへも行きよんねん。いややいうてはんねん、沖縄の人は。ここを戦場基地にせんといてほしいと。・・・・それさしてるのは、日本の政府ですわ。・・・・朝鮮半島から強制連行されてきた男の人は、労務者で使われはる。女の人は慰安婦とかいう名をつけて性奴隷にされはった。朝鮮民族で沖縄で殺された人もいっぱいいてはりますのや。どないしたら日本はまともな考えの政治をするのかなあ。」
    「・・・。あとが継げないね。あとを継いで話をするのはむずかしい。うーん、いやあ、まいるな。」
     10年以上も前に出版された小さな本です。岡部伊都子も鶴見俊輔ももういません。元号がどうとか、オリンピックが儲かるとか、「まとも」でない政治家の跳梁は10年前の比ではありません。
     選挙で勝ったを正当性の根拠のように、軍事に向かって突き進む一方で、県民投票など歯牙にもかけない厚顔無恥。
     岡部伊都子や、鶴見俊輔の遺産をほったらかしにしてしまうのは、やっぱりヤバいんじゃないでしょうか。
    https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201910210001/

  • 鶴見俊輔(哲学者:1922~2015、享年93)&岡部伊都子(随筆家:1923~2008、享年85)対話「まごころ」、2004.12発行。戦争、沖縄、ハンセン病、在日朝鮮人、天皇制・・・、なかなか重いテーマのお二人の対話でした。タイトルの「まごころ」、考えさせられました。

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著者プロフィール

922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

「2022年 『期待と回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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