金融資本主義の崩壊 〔市場絶対主義を超えて〕

  • 藤原書店
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894348059

作品紹介・あらすじ

「金融市場を、公的統制下に置け!」サブプライム危機を、金融主導型成長が導いた必然的な危機だったと位置づけ、"自由な"金融イノベーションの危険性を指摘。公的統制に基づく新しい金融システムと成長モデルを構築する野心作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日経日曜書評

    資本主義の型は、米英型、欧州大陸型、日本型に分けられる。

    1980年代以降、金融が経済全体をリードするかごときの状況が、政治的にも学問的にも展開されていた。金融イノベーションは進んだが、作り出された商品は、複雑で当事者以外中身がわからない、つまり価格の妥当性が評価できないまま取引された。その結果、市場本来の機能が発揮されぬまま、リスクが世界に広がった。

    市場機能に万全の信頼をおき、政府の介入を極力排除しようとする米国型に対峙。しかし、本書のいう政府による規制の強化というアプローチが最適であるかは、検討が必要である。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

●ロベール・ボワイエ(Robert Boyer)
1943年生。パリ理工科大学校(エコール・ポリテクニック)卒業。数理経済計画予測研究所(CEPREMAP)および国立科学研究所(CNRS)教授,ならびに社会科学高等研究院(EHESS)研究部長を経て,現在は米州研究所(パリ)エコノミスト。
著書に『レギュラシオン理論』『入門・レギュラシオン』『第二の大転換』『現代「経済学」批判宣言』『世界恐慌』〈レギュラシオン・コレクション〉『1 危機――資本主義』『2 転換――社会主義』『3 ラポール・サラリアール』『4 国際レジームの再編』(共編著)『資本主義vs資本主義』『ニュー・エコノミーの研究』『金融資本主義の崩壊』『ユーロ危機』(以上いずれも藤原書店)『レギュラシオン』(ミネルヴァ書房)などがある。

「2016年 『作られた不平等』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロベール・ボワイエの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×