生きることは学ぶこと 〔教育はアート〕 (第1巻) (大田堯自撰集成(全4巻))
- 藤原書店 (2013年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894349469
作品紹介・あらすじ
「教育とは何か」を問い続けて70年。その軌跡と到達点が遂に発刊!
「教育とは何か」を真摯に問い続けて70年余、「教育はアートである」という境地に至った大田堯。“ちがう/かかわる/かわる”という生命の本質から「学習」をときほぐし、「生きることは学ぶことである」と主張。95歳を超えた今も「教育の夢」を探求し続ける思索の軌跡を自撰集成。
大田堯の挑戦を追ったドキュメンタリー映画「かすかな光へ」は一昨年の7月に完成し、現在全国300ヶ所以上で自主上映され好評を博している。
感想・レビュー・書評
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ヒトはひとりひとりそれぞれの流儀で自己を創造して生きている。その創造は生まれてからの環境と他者との関わり、そして文化を土壌に、生きている限り継続する。そこから生まれる可能性には限りがない。
その可能性を最大限に保障するのが、教育である。学習権であり、生存権である。大人はもとより、子どもたちにも同様に保障されるものでなければならない。
ざーと書くと、しごく当たり前ですでに実現されているもののように聞こえるけど、全然違う。著者が言いたいことはもっと次元の違うこと。この本を読まなければ見えない世界。
生命はそのどれもが本当に緻密に精巧に生まれてくる。0.1mmから始まる生命の底知れない未知なる装置?機能?どう表現すればいいのかわからないけど、それがヒトになる。ヒトは自らを創造する生き物である。その自発的な生き方を、現代の大人は、子どもたちから奪っている。こどもは保護の対象で、こどもたちに何を与えるのかも大人の都合次第になっている。そうではなくて、こどもたちがそのもてる可能性を、自らを創造する生き方をのびのびと実現できる環境こそを、おとなたちの責任で保障しなければならない。
この本をすべての大人が読めば、もしかしたら、本当に実現できるかもしれない。そんな世界を見てみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示