AV女優

著者 :
  • ビレッジセンター
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894360259

感想・レビュー・書評

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  • 雨宮まみさんの「女子をこじらせて」に紹介されてて読みたいと思ってた本。

    お金のこととか居場所のことこの仕事を始めたこが多くて、あたしと遠くないところにいるこたちなんだけど、読んでて切なくなったところもあるんだけど、でもあんまぴんと来なかった。(雨宮さんの本は分かるところだらけだったんだけど)

    時代がちょっと前なのもあるのかもしれない。


    でもそれは最後の解説を読んでやっぱり男のひとがインタビュアーだったことに起因するのだと思った。


    男のこにこのこはこーいうこだって同性のこのこと話してもらってそのこと是非仲良くしたいと思うことがあんまりない。

    男のひとのフィルターを通して語られる女のこに基本違和感があるのだ。

    だから身体的な痛みはあまり伝わってこなかった。
    内面化できなかったというか。


    でもこういう本はあまりないから資料としてはきっと大切な本。

    唯一印象に残った言葉。氷高小夜が村上春樹について聞かれて、

    「大っ嫌い!あの人の性表現ってなんか薄汚い気がするの!だって妙にセックスおきれいに書こうってするでしょ。それって、その人自身がセックスのことを汚いことだと思っているからきれいに書こうとしてると思うのね。それがわかるから嫌い。セックスって汚いもんじゃないよね。」

  • 立花隆のお薦め本の一つ。42人のAV女優へのインタビューにより彼らの生い立ち、職業観が語られる。驚きは彼らがそれなりに職業として誇りを持っていること。これだけの人数が淡々と語っていると正に「業界への就職」という感じ。印象に残るのはオペラ歌手を目指して国立音大に入学した白石奈津子。全く堕落し後悔しているという雰囲気はない。刹奈紫之のSMを地で行く人生も本当か、と驚くばかり。両親の離婚、死などの不幸な人と全く幸せなサラリーマン家庭に育った人と、それぞれです。家族を養うための「就職」もある。しかし彼らの妹弟たちの悩みの声は本音なのか?読み終わってみて変に生々しく彼らの息遣いが聞こえてきて、真面目な内容のある本です。

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