- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894444997
感想・レビュー・書評
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書籍に巻かれる帯のデザイン特集。
優れたデザインのものを多数ピックアップしてジャンル別に収録。
ざっと数えたところで優に300以上はある。
書籍の中での帯の役割を見るため本体と共に掲載。
互いにどれほど寄り添いあい引き立て合っているか。
主張しすぎていないか、控えめすぎないか。広告としての役割は果たしているか。
ひとつずつ眺めていくとなかなか面白い。
作品のビジュアルだけでなく、制作者のデザインコンセプトも作品下に載せられている。
使用されているフォントと用紙、ブックデザイナーと編集者とコピーライターの名前まで。
趣味・実用、アート、文藝、エンターテイメントの4つのジャンル分けで、5人のデザイナーさんのインタビュー記事もある。
それそれのブックデザインにかける思いが興味深い。
「バランスが悪い方がうまくいく」という祖父江慎さんの言葉には芸術家魂を感じるなぁ。
先月亡くなられた戸田ツトムさんのコーナーもあり、特に丁寧に読んだ。
非常にシンプルなデザインに仕上げる方で、その造形のファンでもあった。
帯のコピーは誰が書くの?という疑問が生まれるが、本書のラストにそれらしい記述がある。
大手の出版社さんなら「装丁室」というものが社内にあって、編集さんと話し合いを重ねて決めていくという。稀に、作家さんの意見が入る場合もある。
小規模の出版社となると、デザイナーさんに外注することになる。
どちらにしろ、ゲラを読み内容を把握し、編集さんが伝える抽象的なイメージをビジュアルに落とし込めるまでが大変な作業だ。
読む時は剥がすが(皆さんはいかが?)書店で最初に目につくのが帯のコピー。
訴求力があった方が良いが、美しいとなお良い。
書籍との統一感、ぐっと心をとらえるコピー、しかもメッセージ性があり読み手の一歩先を行く言葉。優れた作品たちだけあって、読みたい本がたくさん見つかった。
書籍の売り上げが伸びないと言われて久しい。
そんな時代だからよけいに、装幀や帯の果たす役割も大きくなる。
古い本を処分するときも、装幀が良いと手放す気にはなれない。
まして綺麗な帯付きだとなおのこと。
制作の工程が好きな私は、完成品の帯を眺めてもさほど食指が動かないかと思っていたが、全然そんなことはなかった。
少々不満を言えば、新書や文庫の取り扱いがないこと。
ハードカバーの書籍がほとんどのため、やや消化不良かな。
読むときは帯を剥がすと書いたが、本棚に収めるときも剥がしたまま。
きっちり並べるため、両隣の本と擦れて破れることがあるからだ。
つまり、我が家にやってきた本の帯は保存されるためだけにある。
デザイナーさんたちの記事を読んだ後は、帯付きで並べたくなった。もったいないものね。 -
本の帯のデザインについて書かれた本。ただ眺めているだけでも楽しいが、編集者のこだわりが詰まった帯を見るのもまたいい。
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「それなしでは本が完成しない。」
だけど不思議です、、、ずっと帯を付け続けている本もあれば、新刊の期間を過ぎたら外してしまう本も。。。「それなしでは本が完成しない。」
だけど不思議です、、、ずっと帯を付け続けている本もあれば、新刊の期間を過ぎたら外してしまう本も。。。2014/06/04
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賛同いただき感動(いや、シャレじゃない)!
ピエブックス、見かけたことがなくてよく知りませんでした。今度チェックします。賛同いただき感動(いや、シャレじゃない)!
ピエブックス、見かけたことがなくてよく知りませんでした。今度チェックします。2013/06/10 -
「祖父江慎+コズフィッシュ」は出版予定から7年以上も経ってる↓
http://twitpic.com/6t7eok「祖父江慎+コズフィッシュ」は出版予定から7年以上も経ってる↓
http://twitpic.com/6t7eok2013/07/16 -
7年…そうなんですね。
出版予定の本って内容の決まった連載はともかく、これから書かれるものは時期がずれたりするかもしれないですね。
忙しいん...7年…そうなんですね。
出版予定の本って内容の決まった連載はともかく、これから書かれるものは時期がずれたりするかもしれないですね。
忙しいんだろうなぁと温かい目で見守らなければ。2013/07/18
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ミニコメント
さまざまな本の帯。多彩なデザインに引き込まれます。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/431666 -
2018/06/29読了
本の帯をじっくり観察したことってあまりなかった。
しかし、デザインや表紙との合い具合とかインパクトで
手に取るか否か、わかれるところでもあるだろうし
帯をデザインしたり企画する人も
いるものなあ
と考えると、帯の存在もなかなか侮れないところ! -
帯のもつ威力を思い知る。
2016/5/28 -
本を買ったらすぐ外してしまう帯だけど、たまに本とマッチしてデザインの一部になっている帯に出会う。その時は捨てない。紙の本ならではの楽しみですね。
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請求記号:022.57/Obi
因みに、なんでもかんでも仕舞い込む私の性格から、帯は破けて取れるまで本についています。
あのレビューのオープニングのインパクトはかなり強かったですよ。
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あのレビューのオープニングのインパクトはかなり強かったですよ。
ええ?私何かに当たったの?って一瞬喜んでしまいました・笑
帯のコピーってなかなか思いつかないものです。装丁室の皆さんは巧いですよね。
kuma0504さんは編集者さんになりたかったのですか。
好きな本に囲まれて好きな文章が書けて好きな作家さんに会えて・・というのは全て幻想なんでしょうね。
帯の件ですが、後付けしようとすると案外手間がかかり、まだそのままです・笑
綺麗に完成したら、本棚をお見せしたいのですがこちらには画像が貼れませんものね(*'▽')