一瞬で信じこませる話術コールドリーディング

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894511965

感想・レビュー・書評

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  • 占い師が信じさせる話しのテクニックについて書かれている。占いに来る人に対してという前提があるため、なかなか私生活で万人に対して使うのは難しいものばかりだと感じた。
    人と話すことにおいて、大事にしておきたい部分やテクニックも書かれていてそれは改めて考える機会にはなった。

    メモ
    相手を褒める際に、その人がどう褒められたいと思うかを引き出すことが出来れば心を開かせることができる。
    →たとえば、「自立している」と認められたい女性に「家庭的だね」と言ったら気分を害してしまう。相手が褒めて欲しいように褒めてあげてはじめて、褒めたことになる。

    ●セレクティブメモリ、アンビバレンス
    本当であって欲しいという心理→
    普通の人よりもスピリチゥアルな力をもっています。

    あなたは愛情深い人で、人を楽しい気持ちにさせる魅力を持っています。→あなたは本当はずっと愛情深いし、人を楽しい気持ちにさせる魅力を持っているのだけれど、それがまだ出し切れていない。

  • 全体的に言うと、物足りない。怖い!と思える位、人の心を操る方法が書いてあるのかと思ったら、結構月並みな内容。

    ・記憶は案外、不正確
     例えば、昨日、人と会った時の状況を思い出す。その映像の中に、自分。つまり第三者の視点から思い出している。本当は自分の目から見た映像を思い出すはず
    →記憶とは作り直されている
    ←この加工に影響を及ぼすのがセレクトメモリー
    2割が当たれば、当たったと思う人の心理。それ以外の外れた予言は見たり聞いたりしたことも記憶に残らず、意識して思い出せない。

    ・人は二面性で評価すると、当たる。
    「おおらかに見えるからって、みんな平気でキツイことを言うんじゃないですか?でも、あなたって、実はすごく凹んじゃうところがあるでしょ?」
    人には際立っている面と反対の面もその人の中に強く存在している。
    →この人は、見えないもう一人の自分も分かってくれるとなる。
    ←人は表に出さない自分の苦しみや矛盾を理解してくれる誰かが現れるのを求めている。

    ・本当であってほしいことを信じてしまう。
    不倫で、相手が別れるからと繰り返すのを信じるなど。
    普通の人よりいいと褒める。→根拠がないので、外れない。気分はよくなる。

    ・ストックスピール
    誰にでも当てはまる言葉を用意する。
    「掃除をしなくてはと思うけど、なかなかやる気がおきない、でもいったん始めると、細部まで徹底的に片づける完璧主義ですね」と相反することの長所を伝える。

    ・ペットが好きな理由を聞くと、相手が他人からどう見られたがっているかが分かる。
    相手が忘れてしまった頃に、その言葉を同義語に変えて、褒める。
    2番目に好きなペットは、パートナーに求めるもの

  • ところどころなるほどと思う箇所がる。 コールドリーディングにおいては、ある程度経験がないと難しそうだ。

  • ウソを信じてしまうワケがわかりました

    「近いうちに妻とは別れるからと言われて不倫の恋に落ちた女性」「周りから見れば騙されているのは明らかなのに、本人は頑なに彼の言葉を信じます」「どうかしているから信じてしまったのではありません。そのウソが本当であって欲しいから信じてしまったのです」

  • ■本書でのコールドリーディングの定義
    P18「まったく事前の準備なしで初対面の人を占うこと」「人の心をその場で読むこと」を純粋な霊感や超能力ではなく、テクニックやトリックを使って実現すること

    ■前提
    P28,P47心理さえ誘導できれば、およそどんなことでも信じ込ませることができる
     「あなたのためだけに用意されたもの」ということを強調する設定の中でリーディン グを行うことで、相手を深く巻き込み"リーディングに参加させてしまう”ことがで きます(P40 バーナム効果 診断というシチュエーション、手相など。P143 リーディングのあいまいさを道具のせいにする )。これはとても大切なことです。リーディングに参加させてしまえば、そのリーディングを否定しようとする姿勢が消え、リーディングに協力するように心理が働きます。

    P48 人間にとって一番関心のあるものは、いつの時代でも、誰にとっても、他ならぬ "自分自身”です。星座や血液型などどうでもいいのです。
    P62 人は、表に出さない自分の苦しみや矛盾を理解してくれる誰かが現れてくれるのを求めている

    P51 セレクティブメモリ:意識に強くアピールした記憶だけが残り、その他のどうでもいいことは、それを見たり聞いたりしたという事実さえ忘れてないし、思い出さない

    P85 ストックピール:実際には誰もが同じような悩みを持ち、同じような経験をします。ということは、性別や職業、およその年齢がわかれば、その人がだいだいどんな状況にあるかが判断できる

    P98 人間はWeタイプ(情緒的/縁の下の力持ち)とMeタイプ(論理的/リーダー気質)に大別される。

    ■セレクティブメモリを利用する
    P51 当たっていたことだけが強く記憶に残り、そのほかのことは忘れてしまいやすいという、セレクティブメモリの特性を生かす。
    P52 人は、事実を記憶していると言うよりも、印象を記憶していると言っていい。リー ディングで言われたことが的中していたという印象が強ければ強いほど、外れていた リーディングは忘れやすくなるのです。
    P54 仮に80パーセントのミスをしても、相談者を驚愕させる20パーセントのヒットがあれば十分

    ■アンビバレンスを利用する
    ①二面性を両方述べると当たる
    P60 例「外向的で愛想がよく、付き合いがいいときもある半面、内向的で用心深く、引きこもってしまうこともある。」
    外向的な人にとっても内向的な人にとってもヒットします。いつでも必ず外向的だという人はいないし、どんなときも常に内 向的なだけという人もいないからです。
    ②P65 人は友達を選ぶときに、まるで鏡写しのように自分と反対の属性を持つ相手を選びます。無意識的に自分の性質の偏りのバランスを取ろうとするのです

    ■相手に気づかれずにおだてて、誘導する
    P69 例:あなたは少し人に対して心を閉じてしまっているところがある。でもそれはもったいないことだね。あなたは本当はずっと愛情深いし、人を楽しい気持ちにさせる魅力を持っているのに、それをまだ出し切れていない」
    :自分の魅力を信じたい→信じる→魅力的に見せたいから心を開こう。
    P72 例「あなたは普通のひとよりもスピリチュアルな力を持っています」
    :自分に力があると信じたい&普通の人の定義がないので評価しようがない&スピリチュアルな力を持っていることを把握しようがない→信じる

    ■ストックピールでヒットを狙う
    例「あなたのこれまでの人生は、もらうよりも与えることの方が多かったですね」
    「最近、以前よりは食べる量が減ったのに、少し太りやすくなってきましたね」
    「あなたは、どんなに頑張っても本当の悪人にはな れない人です」
    「あなたは、決して騙されやすい人ではないけれども、未知のことにもオープンな気持ちで接することができる人です」
    「あなたは、自分に対して厳しすぎるところがある」
    「信じていた人に裏切られたことがありますね。それからは以前よりも人との接し方に慎重になりましたね」
    「あなたは、今、誰かに嫉妬されているみたいですね。心当たりがありますか?」
    「今、あなたは経済的な問題を抱えていますが、決して対処できないほど大きなものではありません」

    ■ズームアウト/ズームイン:言葉の広義/狭義を行き来する
    P115 ミスをミスと感じさせなくする&ヒットに結び付ける

    ■サトルネガティブ:はったりをヒットさせる仕掛け
    P127 「~ではありませんよね?」
    「人からは~と言われませんか?」
    「~には心当たりはないですよね?」
    「~というのはあなたのことではないですよね?」
    「~というのは私の気のせいかなあ・・・・・・」
    「~ということは今まではないですよ ね?」
    「~ということは気づいていないですよね?」

    ■サトルクエスチョン:質問をしていないふりをして質問をするという仕掛け
    P144 「~というのはなぜですか?」
    「~の意味がわかりますか?」
    「~と言ったら何のことでしょうか?」
    「~に心当たりがありますか?」
    「~というのは正しいですか?」
    「~には何か重要な意味がありますか?」
    「~というのはなんだろうなあ・・・・・・」

    ■サトルプリディクション:未来を予言したと思わせる仕掛け
    P149 「近いうちに〜があるはずです」
    「これから〜はよくなっていくでしょう」
    「~が起こるはずですが、あなたは気にもとめない でしょう」
    「Aさんがあなたに内緒で〜をするでしょう」
    「今週中にBという名前の人とばったり出会うはずです」
    「そろそろ、あなたに近い人が〜するはずです」
    「くれぐれも〜に気をつけていてください」

  • 占い師や詐欺師が使うカマかけにより情報を引き出すテクニックや、信用をさせる仕組みについて書かれた本。
    論理的というか巧妙というか、使ってくる相手に対して丸め込まれないように注意しないとな、と感じました。自分も応用して使えそうかな、と思ったのはプレゼンでの賛成派/反対派両方の気持ちを組んで発言し、全体を効率的に巻き込んで納得させる論法展開と、We/Meタイプ別のメール文の展開。

    ちなみに同じ著者が書いた「カリスマ 人を動かす12の方法」の本もあり読みましたが、こちらの方が同じコールドリーディングでもFor Youの視点でビジネスに活かせる内容が多く有益に感じました。

  • 相手を信じ込ませてコントロールするための技術、コールドリーディングについての本。
    突っ込みどころは結構あるが、概ねわかりやすくて面白かった。なんとなく経験的にやってきたコミュニケーションの型が有効な理由が言語化された。

  • コールドリーディングの基本が分かる。
    分かりやすいけど、ちょっと物足りない。

  • £4 新品

  • なんとなく昔から思っていたことをちゃんとまとめている
    自分の中ではこういったことを使うべきか否かで
    使用しない方向で考えていたが
    今後は場面を限定して使おうかな
    っと思ったり
    ただそうすると今までずっと使わずにきた
    停滞した時間がすげえもったいねえ

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著者プロフィール

1963年東京都生まれ。パーソナルモチベーター。2008年に東京国際フォーラムで開催された単独講演には5,000人が参加。ベストセラー著書は『ダメな自分を救う本』(祥伝社)『「心のブレーキ」の外し方』(フォレスト出版)など。11年ぶりの新刊『私の中の邪悪な感情をどうしよう?』(祥伝社)が話題に。

「2022年 『大切なキミに贈る本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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