現代版 魔女の鉄槌

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894514461

作品紹介・あらすじ

15世紀に存在した聖書を超えるベストセラーの現代版。新しいメディアが生まれるとき、必ず新しい「魔女狩り」が生まれる。脳から「自由」を奪うメカニズムを解明し、自由な人生を手に入れる方法を苫米地英人が解明。

感想・レビュー・書評

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  • 311の直後に書かれた本。
    同じ頃に起こった中東革命(アラブの春)も早くもCIAが仕掛け人であると指摘。ただ、震災が地震兵器によるものという陰謀論は一蹴しているが、スイスのBISにある天皇家の金がそれまで自民党の選挙資金に使われていたが、それを止められたことで2009年に政権交代が成されたという新たな説を紹介している。

    本書の主張は、SNS、特にツイッターが現代の魔女狩りの武器として利用されると警告。
    ワイドショーのコメンテーターにツイッターのリツイート的な手法が見られる。B層を狙い撃ちした国民への刷り込み工作が電通はじめマスコミで開始された。

    そして、つぶやき手法が目に見えなくなってしまう事で、パーソナル空間において知らぬ間に他人が知識を吹き込んでいることの危険性について。

    ~世論を操作し、社会を思いのままに誘導しようとする権力者にとって、これほど都合のいいことはありません。~

    確かに、この10年でこの分野での技術の進展は加速してきている。情報汚染からいかに個人を、社会を守るのかというのは重要な課題。

  • 苫米地さんの本は結構読んだけど、内容的に一番面白かったかも知れない。
    魔女の歴史どうのとかいうより、ローマンカトリックの黒い歴史に迫る。タビンチコードの世界観。
    後半ムーっぽくはあるが、苫米地氏の検証力を鑑みても歴史認識の間違いは無いのだろう。

  • 苫米地さんの本にしたら表紙やタイトルが普通っぽいので手に取りやすい。他の本もこんな感じの装丁だったらいいのに。
    現代の情報操作の恐ろしさを説いた本。中世の魔女狩りにも詳しくなる。

  • かなり面白い。眉唾ではあるが、読む価値はある。

  • 新しいメディア(媒体)の登場は情報伝播(でんぱ)のスピードを一気に加速する。そして自由に氾濫した情報が人々に不自由な生き方を強いて、ついには新たな魔女狩りに至るといった主旨だ。
    http://sessendo.blogspot.jp/2014/03/blog-post_29.html

  • なるほど、論理の大切さとTwitterなどのSNSのへの警報というのがこの本の趣旨。キリスト教や中世の世界観についての情報が多くて楽しめた。13兆円の事件などは初めて知ったけど、Wikipedia などでも書かれていて興奮した、すごいな世の中って。

  • あまり印象に残らなかったです。
    魔女に興味ないみたい。

  • 筆者の本は高低差が大きくて耳がキーンとなる。
    金儲け、英語などに軸をおいた自己啓発本と、本書のような独自の切り口で読ませる大河的インテリジェンスの違い。本人的にはブレてないのだろうが、こっちとしては取捨選択したくなる。

    活版印刷、グーテンベルク聖書→魔女裁判
     ↓
    新しいメディア(ツイッター)→認識の刷り込み

    妄信は硬く戒めなければいけないが、それにしても面白い視点で書く人だ。

  • フォトリーディング&高速リーディング。まあ面白そう。以後は高速リーディングを交えて読んでみる。苫米地本なので、高速リーディング向きかも。
    キリスト教の暗部である魔女狩りなど、暗黒時代と呼ばれるヨーロッパの話を下に、洗脳や大衆扇動について述べている。なかなかの理論建て。しかし信仰者としては、聖書の成立に“十全霊感”という概念を欠いているために納得できない欠陥を見る。またKJVの成立やKJVオンリー主義についてなど、他のキリスト教関連についての話も知識が歪んでおり、解釈が未信者としての解釈の限界の中にあった。
    しかしながら罪の歴史という意味において、キリスト教の暗部を知ることは益であると思った。また、Twitterが大衆扇動にどのように用いられるのかという事例に、アラブの春をあげ、アラブ人を装ったCIAの存在を指摘していることはさすが苫米地と思った。
    しかしながら「魔女に与える鉄槌」という中世の本の増刷ぶりを紹介する箇所(p39)に不可解な数字の分解がある。おそらく苫米地もあちら側の人間であることの、仲間内でしか分からない仄めかしなのではないかと思われる。曰く、「1487年から1520年の間に13版の増刷が重ねられ、1574年から1669年までの間にさらに33版が増刷されています。」とのこと。わざわざ分解しないで1487年から1669年までに46版が増刷された、とすればいいのに、この分解はのちにも前にも説明がない。
    311人工地震については「アメリカにはその動機がない」と述べる。NWOを知らないのか、知っていて触れないのかは不明。
    最後のあたりの苫米地節はいつもながら脱帽。とても面白い。例えば2009年に一瞬だけ流れた、イタリアで捕まった13兆円の米国債を持つ2人の日本人の裏事情(苫米地論)など。
    洗脳にやられないためにはお金に対する欲を持って情報を見ないこと。この「あとがき」に書いてあった説明が締めくくりの言葉として重くのしかかってきた。
    キリスト教関連の情報解釈が不満なので星は四つ。

  • ソーシャルメディア誕生後、魔女疑惑をかけられた人たち。あるいは魔女狩りとみられる現象。

    ・大津市のいじめ自殺事件の加害者
    ・騒音おばさん
    ・お前に食わせるタンメンはねぇ!の人
    ・ホリエモン、村上ファンド社長
    ・花王不買運動

    胡散臭い話ののなかに、知っておくべきことが書いてある。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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