「オトナ脳」は学習できない! (Forest2545Shinsyo 37)
- フォレスト出版 (2011年5月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894518377
感想・レビュー・書評
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リラックスしてイメージするのが大事。脳の扱い方の本。苫米地本は似たような内容多いが、サブリミナルに効いてくると思っている。
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「クリティカルエイジ」がなぜ存在するのか?
バイリンガルは二重人格でも語られていたが、言語の習得は人類が生存可能性を高めるために、人格が固まるある年齢以降は二つ目の言語を習得しないように「脳」がガードをかけていることにより、難しいものになっていると繰り返し説明されている。
日本人であれば日本語を話すときに活性化される「脳のネットワーク」、これを日本語脳と読んだ場合、このネットワークを活性化させずに、新たに「英語を使うネットワークを作る」学習過程を経ることがクリティカルエイジを克服することになると著者は語る。
しかし言語に関して複数のネットワークを作ることは、もう一つの人格を自分の中に作るリスクを負うことにもなる。
現代は人格が複数になった場合に得られる便益(複数の視点を持つ、情報の取得における優位性など)が多重人格になるリスクよりも大きいため、学習することは非常に有意義だと本書では述べられている。
著者の苫米地英人博士自身もバイリンガルであり、自分の中にある別人格を楽しんでいるようだ。
以前の著書で「多重人格」が新たな現代人の病になるだろうと予言されていたが、その事実を知り、楽しむことこそが特効薬になるのだろう。
いつもの著書では新たな視点、知識を提供される苫米地博士だが、今回は以前発行された「50倍頭の回転を速くする」の加筆、改訂版であるため、残念ながらそのような内容は読み取れなかった。
以前に読んだことがある方は読む必要がないという意味で星3つを付けさせてもらいました。