- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894560512
感想・レビュー・書評
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これは本当に奥が深い!多くの視点から多くの人物を楽しめる。特にクローズアップされていたのが裏切りの連続で親殺しも関係なく無法者とされていた呂布の気持ちなど読んでいてよくわかる。池上先生のコミック「覇」にあるような荒々しい呂布とも違い男として時代を駆け抜ける彼の美しさに心震わされ、それに3兄弟の末弟として強さだけが誇張され続けた張飛の繊細さに心配り、そして人を愛する気持ちなどは彼が死ぬ時にすべて読んできた中の思いが一瞬で溢れてきて涙が止まらない!
先日、北方先生の「黒龍の柩」を読んで山南と土方のお互いの見えない思いについて語ったが、やはりこの三国志も同様であって男性が読むには心を揺さぶるいい作品です。
史実に沿った作品ではあるが、名前だけでしか知らなかった魏延・馬謖・姜維・王平・許褚・張遼・韓当・馬超などもっともっと知りたいと思える人物が本当にいた。話の中で作られた人物が何人も出てくるが、彼らがしっかりとサポートして史実上の人物をどんどんクローズアップさせていく。
頭の中で多くのシーンがフィルムとなって映し出されたが一番は呂布の愛馬である赤兎馬が死に掛けた時に劉備の配下であった成玄固に赤兎馬の命を託すシーンなど今でも僕の勝手な映像として頭の中に残っている。
元々は呂布の配下であった張遼。その後は曹操の勇将として知られるが、呂布軍の伝統を貫き闘志無敵の騎馬隊を率いる姿も忘れられない。やはり何度も言うが北方先生の作品を読むのはすべての先生の作品を読んだ一番最後が妥当だと思う。本当の漢達を読ませてくれます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二喬を攫う断金コンビのお馬鹿さが可愛かった。若い……。劉備の失敗は全て計算の上にされるところに若干納得がいかない。
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呂布ってこんなに格好良かったっけなー?この巻で曹操にやられちゃうわけですが、最強の麾下と高順、張遼らを取りまとめる呂布の軍人らしさに惚れてしまいます。演義で見る呂布とは正反対の印象です。
張済の妻だった鄒氏。もちろん文章だけなんだけど色っぽさがムンムン伝わってくる。媚術だか何だか知りませんが虜にされたいものです(笑)。
曹操はこの鄒氏をキッカケとして長男の曹昂、典韋が討たれたわけで、人生最大の失敗、本当に気の毒。
あと、五斗米道のところはあまり知らなかったのだけど、本作オリジナルの鮮広(張魯・張衛兄弟の叔父)が良い感じで話に入ってくる。この続きは4巻になりそうで楽しみだ。
北方三国志の、節ごとで主要人物の一人称視点でストーリーが展開していく感じは相変わらず面白いねー。
(過去の読書記録登録のため評価なし) -
武人としての呂布の凄まじさ、人には見せぬ赤兎馬への感情が良く表現されている。ただ、逆に言えば、それ以外に見所は少ない。
場面の切り替わりが分かりにくいのは相変わらず。 -
二喬獲得戦
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この巻は呂布の話。
北方版三国志は呂布がカッコ良い!
劉備はイマイチ!