- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894564046
感想・レビュー・書評
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評判をきき探していた本のひとつ。
この作者、本でしかできないミステリー史上とんでもないトリック!!
こんなミステリー読んだことないです!
純粋な心で読んでみて〜
ぜひ〜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バカミスとはなんなのか。大いに考えさせたれた。
濃霧に包まれた森。怪しげな館。導入の期待は、永遠とも思える擬三次元的二次元に関する記述で呆気にとられてしまった。
気がつくと少女漫画の世界に主人公ふたり。メタなファンタジーのはじまりである。
ところどころ気になる描写があり、笑えたのだが、最後まで全く関係なかった。伏線ではないんか…
密室講義はガバガバながら楽しめた。ミステリを語るという行為がもうファンの心を掴んで離さないことが証明された。
肝心のトリックであるが、これは…うん。読む価値はあった。もっとひどい展開を懸念していたので、やったことは評価しないといけない。誰もやらないんだから。
バカミスとは愛である。誰も語らないであろうから、バカミスの通過点として、いや踏み台として、他人に押し付けていこうとおもう。
どうしても気になった点。リーリレが伯爵に○○○を○○○されていたこと。マジでなんだったのこれ? -
ある意味、有名作だと思うけど、この密室トリックに納得できるかと言われるとちょっとね…
まあでも16歳でこういうのを書けるというのはすごい -
不気味な森へと迷い込んでしまった二人の子どもたちが、謎の老人に導かれるまま擬三次元的二次元(少女漫画)の世界に入って密室殺人に遭遇する話。今の流行りでいう異世界転生ものに該当するのだろうか。大半のストーリーは漫画内に登場するローウェル城という建物で進行するのだが、殺人が発生するまではヒロインの結婚騒動や決闘シーンといった冗長な展開が続く。このあたりをミステリと切り離して面白いと感じるかどうかで著しく評価が分かれる作品だろう。小森氏が高校時代に書いた処女作であることを考えれば、人物や文体がライトノベル的であることも納得がいく。
仰々しい題から本格ミステリを期待していると肩透かしをくらうが、前代未聞の密室トリック(?)を拝めるという点で希少な作品かもしれない。バカミスの紹介でも頻繁に取り上げられるため、話のネタに読んでみるのもよいだろう。 -
『ローウェル城の密室』という少女漫画の世界に入り込んでしまった二人の少年少女が密室殺人事件に巻き込まれる話。読後感が何かに似てるなと思ったら『イニシエーション・ラブ』の時に似てる。序盤でトリックが判ってしまうと、その後の展開や描写が全て確認作業になってしまうところがまさしく同じだ。トリック一点に全てを捧げたような作品なので気づいてしまうと後は大したものではないのが非常に残念なところ。しかし設定やキャラクターの造詣など面白い点もある。変化球のミステリであることは確かだろう。唯一無二の密室に素直に騙されよう。
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投げつけるための壁すら出番のない酷い出来
江戸川乱歩賞の最終候補作。弱冠16才でこれを書き上げたのは奇才のなせる技ですが、いかにも漫画チックなファンタジーの世界観に年齢相応のらしさが出ているとも言えます。
少女漫画の登場人物として二次元世界に入り込むというトンデモ設定でスタートしますが、その後しばらく単調な漫画(もちろん小説ですが)が続いていくため、退屈極まりないです。こうなると密室のバカトリックに期待したいところですが、すぐに思いつきそうな面白みのないものでした。はっきり言って、見所が何もない作品です。 -
第一部で述べられたローカルルールを活かした密室トリックは常識外れで唖然としてしまいましたが、唯一無二の存在ですし、インパクトも強烈なので悪くはないと思いました。
ただ、このトリックだと第二部に挿入されている「密室講義」が無意味に思えますし、殺人事件が起こるまでどうでも良い話ばかりで、正直トリックがどうのこうの言える出来栄えではありませんでした。 -
2013.12.23処分
乱歩賞最終候補作となった、ある意味度肝を抜かれる1冊。
「三次元物体二次元変換器」なるもので、少女漫画『ローウェル城の密室』の世界へ登場人物メグとホーリーとして入り込んだ2人が巻き込まれる密室殺人。
そのトリックが衝撃的だった。
バカミスって言っていいですよね?という内容。
前半はまさに少女漫画を読んでいるようで退屈だった。 -
やっと見つけた1冊。
やや拍子抜けしたけど面白かったことは、面白かった。