留学生の日本語は、未来の日本語―日本語の変化のダイナミズム

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  • ひつじ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894764132

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  • 金澤裕之
    46判上製 定価2800円+税
    ISBN 978-4-89476-413-2
    ひつじ書房
    https://www.hituzi.co.jp/books/413.html

    【簡易目次】
    第1章 本書の基本的な考え方
    第2章 「なく中止形」
    第3章 丁寧表現の推移
    第4章 授受表現の動向
    第5章 ナル的表現
    第6章 新語・新用法
    第7章 その他の“ゆれ”
    第8章 まとめ

  • なく中止形、丁寧表現(デスマス)、授受表現(てくださるていただく)、〜的、などなど、日本語の「機能語的な面での変化」に着目した本。論文をまとめたものという印象が強いが、方向性は題名の通りなので理解しやすかった。

    留学生が習得した、日本語の「エラー」は、10年後の大学生の用法と傾向が一致しており、言われてみれば私もそのような使い方をしている例もあった。確かに日本語はそういう風に変化していくのかもな、その方が心理的な選択や効率の面からいいのかもな、と思った。
    ら抜き言葉という「言葉の乱れ」が指摘され続けているけれども、こういう日本語の変化にも気づけるようになりたい。

  • よみやすい

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著者プロフィール

1952年生まれ。
上智大学文学部新聞学科、及び、法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程(日本学専攻)修了。
岡山大学文学部助教授、横浜国立大学教育人間科学部教授を経て、現在、目白大学外国語学部教授。横浜国立大学名誉教授。
博士(文学)。

主な著書
『近代大阪語変遷の研究』(和泉書院、1998)、『留学生の日本語は、未来の日本語―日本語の変化のダイナミズム』(ひつじ書房、 2008)、『日本語教育のためのタスク別書き言葉コーパス』(ひつじ書房、2014〈編著〉)、『SP盤演説レコードがひらく日本語研究』(笠間書院、2016〈編著〉)、『SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究』(笠間書院、2019〈編著〉)、『日本語の乱れか変化か―これまでの日本語、これからの日本語』(ひつじ書房、2021〈編著〉)。

「2022年 『スキマ歩きの日本語学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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