ふしぎで美しい水の図鑑: 水のさまざまな表情をたのしむ

著者 :
  • 緑書房
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本棚登録 : 83
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895318655

作品紹介・あらすじ

青く輝く「水の惑星」で、姿を変えて世界を彩る水の神秘に迫る!

生命の源であり、さまざまな形で地球を巡って私たちに恩恵をもたらしてくれる「水」。多くの自然現象は水があるからこそ成立し、そのふしぎで美しい光景の数々は多くの人を魅了している。本書では、気体・液体・個体と状態を変化させる水、そして水から生み出される現象の数々を美麗な写真で紹介。“空の探検家”として多方面で活躍する武田康男氏が、豊富な経験と知識に基づいてやさしく解説。

【本書のポイント】
●“空の探検家”が伝える美しい水の姿
著者は気象予報士の資格を持ち、“空の探検家”として活動する武田康男氏。日本のみならず世界各地で撮影された貴重な写真の数々から、約180点を厳選して収録。

●水の状態・撮影場所・時期がわかりやすい
各写真には、「場所(海・陸・大気・宇宙)」「水の状態水(水蒸気・水・凍り)」のアイコン付き。撮影地と時期の情報を添えて、丁寧に解説。

●水にまつわるコラムで知識を深める
誰でもチャレンジできる簡単な実験、気象用語の解説、環境問題など、水について理解が深まる6つのコラムを掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 単に写真集として眺めるだけでも十分に満足感が得られると思いますが、
    「水」が作り出すさまざまな姿に感動しながら「水」という物質の科学的知識が身に付く本です。

    クモの巣についた霧雨の水滴が、大きさがまちまちの球形でとても綺麗でした。
    他にも、色鮮やかな虹、神秘的に美しい雪の結晶、積乱雲、流氷、森林の霧、さまざまな色彩の海や湖や川の水、滝、つらら。等々。

    身近にある物質の中で「水」には昔から魅力を感じています。
    H₂O と表される水素と酸素からなる簡素な化合物なのに「水」は特殊なんです!

    固体(氷)より液体(水)の方が密度が高い。4℃の時が最も重い。
    表面張力が極めて大きいので球形になろうとする。
    物質を溶かす能力が抜群。
    0℃が水と氷の境目なのではない。20℃で凍る水、零下80℃でも凍らない水もある。
    何より生物は水がなくては生きていけない。

    毎日のように気にする天気も水との関りが大きい。
    気温と風速もチェックするが、晴れ、雨、曇り、雪のどれかの比重の方が高い。
    地球上を水が循環しているから、雲ができて雨や雪が降る。

    湿度も敏感に感じるし、冬場はとても気になる。
    今回、湿度に関する知識も少し補充できました。
    湿度40%以上になるように加湿器をつけているのだけれど、湿度40%以上ってどんな状態?

    湿度100パーセントとは空気に含まれる限界の水分量で、気温10度なら約10g/m³です。
    湿度は気温によって変わり、気温20度だと約20g/m³です。
    気温20度の室内で湿度40%は、約8g/m³なので加湿器ですぐに実現できそうに思うのですが…
    なぜか湿度がなかなか上がりません。
    我が家は換気が良すぎるのかも知れません。

  • 地球の“水”の様々な形態と知識を魅力ある写真と共に解説。
    第1章 水の特性・・・水が持つふしぎな特性
    第2章 宇宙と水・・・宇宙空間で起こる現象と水の関わり
    第3章 大気の水・・・大気に含まれる水によって生まれる光景
    第4章 海・・・地球の約7割を占める海洋
    第5章 陸地の水・・・川や湖沼をはじめとする陸上の水
    第6章 氷の世界・・・寒い季節に見られる美しい氷雪
    第7章 生物と水・・・地球上に生きる生命と水
    コラム有り。

    地球の生命にとって大切な存在であり、
    人間にとってもあまりにも身近にある水。
    でも実は知らないことが多い。
    それを簡潔な説明文と図表、加えて適切で美しい写真を
    交えて解説しています。写真には撮影地と時期の情報も。
    水が青く見える理由。場所や状況によっての異なる色も。
    美しい造形の水やしずく。地球以外の宇宙での水の存在。
    水雲と氷雲では見た目が違う。波の花って何?
    赤潮・青潮・白潮は写真で示されると違いが分かる。
    氷の世界は美しいけど荘厳さも感じてしまう。
    水の環境の変化に関わるのは自然界だけでなく、
    人間の活動だってあるのだから、水の事を理解しなくちゃ。
    だって、水は生命を支えてくれるのだから。

  • 「水の図鑑」といいつつ、気象学超入門、みたいな内容だった。写真は、いわゆる、現象を説明するための写真なので、特に面白い写真はない。面白いとすればその現象そのものの物珍しさ。過冷却水とか。

    いろいろな状態の水の表情が紹介されていたが、
    川を流れる水と、氷としての顔がいちばん好きだった。たぶん、印象がより抽象的だから。

    バイカル湖の青い氷がとりわけ美しかった。

  • 流れる様はもちろん、雪、氷、霧、滝、海 など様々な「水」の姿を伝える。

    2022.12.1第1刷 図書館

  • 水の形態、特徴、水がもたらす自然現象、宇宙の水、海の水、陸の水、
    水に関わる様々な事を多くの角度から切り取り、気軽に学べる様に解説された本。

    山中湖、忍野八海、積丹ブルー、上高地、青い池、黒部トロッコ列車、別府の温泉地獄、オホーツク海の流氷、等々、
    説明文と共に訪れたことのある景色の写真が掲載されており、より身近なものとして本を読むことができた。
    私たちはこんなにも当たり前に水と接し、水に囲まれた世界の中で生きているけれど、それは本当に凄いことなのだということを忘れてしまいそうになる。

  • NDC542
    「生命の源であり、さまざまな形で地球を巡って私たちに恩恵をもたらしてくれる「水」。多くの自然現象は水があるからこそ成立し、そのふしぎで美しい光景の数々は多くの人を魅了している。本書では、気体・液体・固体と状態を変化させる水、そして水から生み出される現象の数々を美麗な写真で紹介。“空の探検家”として多方面で活躍する武田康男氏が、豊富な経験と知識に基づいてやさしく解説。」

    【本書のポイント】
    ●“空の探検家”が伝える美しい水の姿
    著者は気象予報士の資格を持ち、“空の探検家”として活動する武田康男氏。日本のみならず世界各地で撮影された貴重な写真の数々から、約180点を厳選して収録。

    ●水の状態・撮影場所・時期がわかりやすい
    各写真には、「場所(海・陸・大気・宇宙)」「水の状態(水蒸気・水・氷)」のアイコン付き。撮影地と時期の情報を添えて、丁寧に解説。

    ●水にまつわるコラムで知識を深める
    誰でもチャレンジできる簡単な実験、気象用語の解説、環境問題など、水について理解が深まる6つのコラムを掲載。

    内容説明
    青く輝く「水の惑星」で、姿を変えて世界を彩る水の神秘に迫る!川、湖沼、地下水、温泉、渦潮、雲、雨、雪、氷、霜、霧―。水がつくる豊かな姿を176点の美しい写真で紹介。

    目次
    第1章 水の特性
    第2章 宇宙と水
    第3章 大気の水
    第4章 海
    第5章 陸地の水
    第6章 氷の世界
    第7章 生物と水

  • 身近な水から宇宙の水まで、いろいろな水を知ることのできる図鑑です。
    (カウンター担当/抹茶アイス)令和5年6月の特集「うるうるブックス」

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50305716

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著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。
東北大学 理学部 地球物理学科 卒業
気象予報士。空の写真家。元高校教諭。
大学での講義、小中高校や市民講座などで写真や映像を用いた講演、メディアへの出演なども精力的に行なっている。
著書に『地球は本当に丸いのか?』『楽しい気象観察図鑑』『すごい空の見つけかた 』(以上、草思社)、『不思議で美しい空の色彩図鑑』(PHP研究所)など多数。

「2020年 『雲と出会える図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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