土神ときつね (ミキハウスの絵本)

著者 :
  • 三起商行
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784895881241

作品紹介・あらすじ

一本の樺の木など、自分にどれほどの価値があるものかと、土神は繰り返し自分で自分に教えた。それでもどうしても悲しくて仕方なかったのだ。ことに、ちょっとでもあの狐のことを思い出したら、まるで体が灼けるくらい辛かったのだ…。

感想・レビュー・書評

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  • 「一本の樺の木など、自分にどれほどの価値があるものか、と土神は繰り返し自分で自分に教えた。それでもどうしても悲しくて仕方なかったのだ。
    ことに、ちょっとでもあのキツネのことを思い出したらまるで体がやけるくらい辛かったのだ…。

    恋心と嫉妬心が招いた悲しい物語を、色彩豊かな油絵で美しく妖しげに描かれています。」

  • とても雰囲気のあるイラストです。

  • 絵に迫力があり、土神の制御できない気持ちがよく伝わってくる。純朴な、しかしひとりよがりの思いが。

  • 樺の木を愛する気持ちは同じなのだが、土神ときつねは接し方がまるで違う。
    スマートな接し方をするのはきつねなのだけど、どこか軽薄で嘘つきで調子がいい。
    土神は神である自分を偉いと思っていて態度が大きいし、外見も醜い。
    どちらも同じくらいの嫌らしさとやましさがある。
    どうしても捨てきれない嫉妬の情が引き起こす悲劇を、迫力のある大畑いくのさんの絵が更に魅力的にみせている。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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