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- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896018349
感想・レビュー・書評
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【観点別評価】展開☆1、オリジナリティ☆2、作品としての質☆1、個人的嗜好☆1
【総合評価】いったい何が書きたかったのだろう。何をしたかったのだろう……。☆1
理不尽鬼畜攻×なよなよ健気受。地の文がなよっちい受の「僕」一人称という時点で個人的に地雷だったというのもあるけれど、それを差し引いてもクオリティに問題がある作品。
とにかく感情の動きやら言動やらが全く納得できなかった。別に登場人物に感情移入できなくたっていいし(カミュの『異邦人』の主人公に感情移入できる読み手がどのくらいいるだろう?)、彼らに共感できなくたって構わないのだけれど、「小説」として「納得できない」のは拙い。同じところをぐだぐだぐるぐるした挙句、結局行き着くのはそこですか、最後に「実は……」なんて仰々しく語られても、内容はまるで空疎だしそこに至るまでのプロセスがプロセスなだけに何一つ心に響いてこないし、物語としての説得力もありません、と思わずにはいられなかった。
というわけで厳しいレビューになってしまいましたが、この作者様の本を収集しているというのでなければ買う必要はないし、借りて読む必要もない作品だと思います……。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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