- Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896291827
感想・レビュー・書評
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大鴉は言った
「それはなあい Nevermore!」
2013/12/18-12/20詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
手に入らないものを求める、心の闇。
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英語で読むと、 音、雰囲気やニュアンスが違う。詩はその国の言葉で読むのがいいと思った。
ねばーもあ!! -
初ポー。
鴉の読み方が分からなかった人はだれだーい。
私だよー。
詩の訳をする人って、すごいね。
言葉の選び方がすごい、収まり方がすごい。
あと、既存の訳を飛び越える想像力すごい。
これだけ完成させるのにどんだけ労力をかけられたのでしょう。
と、素人が感じるような詩集でした。
全然関係ないんだけど、感想を書くときの自分の上目線な感じをどうにかしたいと思う今日この頃…。自分で書いていて気持ち悪いのに、ほかの書き方にたどり着く努力を途中放棄してしまう。もっと時間かけて感想かくのがいいのか?むしろ、感想を書く目的次第だよね。自分が思い出すために書いているのか、紹介しようと思っているのか。書きたいように書けるときもあるし、今回みたいに中途半端になってしまうときもある。さてはて。 -
ついに出ました、加島祥造が訳したポーの詩集『大鴉』が。
一度1995年に岩波文庫から出ましたが、気に入らなかったのか再訳を強く望んで今回の刊行となったという経緯があります。
そんな妥協知らずの彼は、今年86歳ながら益々健在で、荒地派の詩人としてばかりか、アメリカ文学者として主に早川書房から、アガサ・クリスティやグレアム・グリーンやカーター・ディクスンやエド・マクベインなどの翻訳本を100冊以上も出していますし、タオイストとして老子を日本で初めて現代語自由詩で表すという快挙を成し遂げ、2000年に出た『タオ・・老子』がロング・セラーになったことは記憶に新しいですね。
19世紀に生きて40歳で夭折したポーは、推理小説の開祖だとかSFの近代化を促したとか大絶賛されていますが、確かにいま読んでみても『モルグ街の殺人』も『アッシャー家の崩壊』も『黄金虫』も『黒猫』も、少しも古びていなくて読み応えのある名作だと思いますが、詩人としての顔もあることはあまり知られていません。
私はたまたま、推理小説にもSFにも詩にも興味・関心があったので知り得て読んだというだけですが、これがなかなかのものなのです。
人間の言葉を話す大鴉が謎の訪問の末、主人公はジワジワと狂気に陥っていくという話なのですが、大鴉が発したNevemore(二度とない)という無気味な一言を、最後に主人公も叫んでしまうという、またぞろ無気味な様相で、超自然的な雰囲気に包まれた作品です。