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- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896424928
作品紹介・あらすじ
未完の大作"フランス組曲"同様イレーヌの死後60年にわたって鞄に眠り続けていた作品だが完成作としては最後の作品。粛粛と巡る水車小屋で突然起こった惨劇。一つ一つ明かされてゆく秘密-「血の熱」は若者たちを何処に駆り立てるのか!?
感想・レビュー・書評
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薄い本なのに濃厚。カニ味噌のように内側にあった情念が暴かれてゆく。知らないのは当人達だけ。あら、うちでは味噌は捨ててますのよ、誰も好きな人はいませんから。こってりとした見た目よくないそれは、街の人に味噌汁としてこっそりと振る舞われていた。他人のスキャンダルは出汁を取るようにうまいだろうが、本人達にとっては忌まわしく見たくないもの。隠して忘れていると、腐って悪臭を放つ。ああもっとこの人の本が読みたい。やはりロシアに外れなし。ロシアってそういやカニもエビもあんまり食べないわね。(個人の感想です)
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