電車告知人―明治の京都を駆け抜けた少年たち

著者 :
制作 : ユニプラン編集部 
  • ユニプラン
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897042381

作品紹介・あらすじ

\08\「京都大正ロマン館」の著者が描いた明治の京都。明治28年、京都の街に日本初の市街電車が走り始める。電車による事故を防ぐため設けられたのが空前絶後の「告知人制度」。告知人のほとんどは12歳から15歳の少年だった。電車の前を走りながら、通行人に危険を知らせた彼らの実像はいかなるものであったか、著者の想像力が明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 北野天満宮前から中立売通りを千本通りに向かって走る「京電(チンチン電車)」の前を、法被姿で走りながら道行く人たちに注意喚起する少年の姿を写した一枚の写真。
    この一枚の写真からインスピレーションを得た作者が、壮大な想像力で書き上げた青春ストーリー。
    ミュージカル仕立てのお芝居とかにしたらおもしろいんじゃないか?と、思った。

  • 明治28年、京都電気鉄道伏見線が開業、2ヶ月後に市内線もスタートすると、市電と人との接触事故が相次ぎ、同年9月“電車告知人”制度が発足した。“電車告知人”とは、少年が大声で叫びながら電車の前を走り、電車が近づいていることを人々に知らせるという危険な仕事。1枚の古い写真から“電車告知人”の存在を知った著者が、ワクワクしながら物語を紡いでいく気持ちが、読み手にも伝わる。

  • まるでドキュメンタリーを見ているよう。著者の、電車告知人というものを描き出してみたいという心構えが大きかったのだろうな。
    物語性はやや低め。

  • ワタクシ、某図書館でYA担当をしておりまして。
    といっても、選書は区がやりますのですが。
    選ばれた資料の中からYA向け資料をピックアップするのですな。
    で、新設図書館なもんで未だ作成途上のYAコーナー。
    一般読み物として置いてありましたこの小説。
    タイトルとポップな装丁で選び置きました。
    で、実のところどやねん、と実際読みまして。

    間違ってへんかった!
    心踊ります。淡い恋の要素もありますし。
    おもろかったです!

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著者プロフィール

「陰謀の鎌倉幕府」「明智光秀劇場百一場」「1964東京オリンピックを盛り上げた101人」「おもしろ文明開化百一話」「天下取りに絡んだ戦国の女」などの作者で、「歴史再発見」の名手

「2022年 『歴史読物 徳川家康75年の運と決断【2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」を楽しむための必読の書(全79話)】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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