キッズの未来派わんぱく宣言

著者 :
  • リトルモア
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本棚登録 : 47
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898151273

感想・レビュー・書評

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  • 五月雨式に物語が展開され、自分が今どの地点に立っていて誰なのかが分からなくなるくらい展開が目まぐるしい。
    唐突に出てくる登場人物に場面。あたかも夢の中で気づいたら別の場面の物語が始まっていて、目まぐるしく展開したかと思えばよく分からないタイミングで目が覚めるということがあるように、分裂的な面白さがある。物語を継ぎ接ぎして一つの作品として形成しているのか、思い付きを書きなぐって飽きたら次の話を繋げてるのかはわからないが、どうやら夢から覚めて氏が物語を書いている場面に直面しているかのようなオチで集結する。
    付属のCDも良い。

  • 「あらゆる場所に花束が…」から「ニートピア2010」の短編に通ずるような中原作品に仕上がっている。彼の作品の変遷が窺えるよう。散らばったカタストロフィがまとまらずに、書きたくない願望はラストにしか現れない。付随のCDもいいかんじ。

  • 2010/7/26購入

  • CD付きだけど行間好き?

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著者プロフィール

《Hair Stylistics/中原昌也》
1970年6月4日東京都生まれ。
1988年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。
1990年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース、ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、
1995年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、国外での評価も高い。
1997年からユニット名を「Hair Stylistics」に改める。

音楽活動と並行して文筆活動も多数。
1998年に初の短篇小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社)を発表した後、
2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、
2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、
2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

「2018年 『"Hair Stylistics CD-R Cover Art Works" BOOK WITH CD "BEST!"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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