- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898151723
作品紹介・あらすじ
誰も知らない、もうひとつの地球。都市の風景をミニチュアのように撮る写真家、待望のファースト写真集。
感想・レビュー・書評
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何度見ても飽きない。不思議な世界に引き込まれるようでワクワクする。
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今回は写真集のレビューを書きます。本城直季さんの『スモールプラネット』です。
まずはじめに訊きたいのですが、皆さんは幼い頃、レゴで遊んだり、あるいはシルバニア・ファミリーで遊んだりされたでしょうか?そのようなものでなくとも、砂場で自分だけの箱庭や王国を作った経験は誰にでもあるでしょう。ミニチュア世界を掌握した時のあの優越感は、ささやかな支配欲の芽生えだったのでしょうか?または、未来への願望の投影だったのでしょうか?
この写真集は、そのような幼き頃に誰もが抱いた気持ちを呼び覚ましてくれるものです。本当に不思議なことですが、現実に存在する様々な場所をある特別な方法を用いてカメラにおさめると、全てのものがまるでミニチュア模型のごとく写しとられるのです。
一度、目を通しただけではなかなかそのからくりはわかりませんが、何度も読み返せば、どういう風に撮ったのか、だいたいの検討がつくようになります。
2006年度に写真会の権威ある賞「第32回 木村伊兵衛写真賞」を受賞した傑作です。書店で見かけたら、目を通してみてください。 -
"日常のひとときを、そして特別なあの日の思い出を、模型の世界に閉じ込めた!?
歪み補正のために使われるカメラのアオリ機能を逆手に取り、現実の風景をあたかもジオラマのように撮影する手法で数々の独創的な写真作品を産み出し続ける写真家・本城直季の作品集
パラパラとめくり好みの写真を探すもよし、1枚の写真に込められたストーリーを想像するのもよし、疲れた頭を空中散歩にご招待"
(生命理工学コース D1) -
心は、本来動き続けている世界を固定し、様々な方法によって個別性を生じさせて、何事かを抽出し、概念化することで認識を行う働きを絶え間なくしている。何のためにだろう。
人はままならないまま変化する事象に対し、どのような態度を以って臨むのが最良であるのか、どのように振る舞えば最大利益、もしくは最小過失となるのかを知りたいと欲する。
だが利害得失で事象との関係に気を配り続ける限り、過去は後悔であり、現在は不足であり、未来は不安のままだ。
意識を天地左右に拡散したまま呼吸に耳をすませ、ただ見るという行為を緩めずに続けているだけで、世界はただ身体を流れて行き、充たされてゆく。
便宜上こう言うしかないのだが、その時、風景は概して美しく見える。 -
ミニチュアに見えるように撮影された風景写真。
凄く素敵で可愛くて大好き。 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:748||H
資料ID:50700092 -
写真の美術的な価値はよくわからないけれど、とても楽しく読めたし、その後一眼レフカメラを買って同じような写真を撮って楽しんだ。
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本城直季さんが木村伊兵衛賞を取った写真集。
ジオラマ ミニチュアの世界。
この写真は神様の目線なのか鳥の目線なのか、現世を見に来た来世の方の目線なのか。
本城さんの作品を拝見するたび考えさせられます。 -
最近はコンデジでも撮れてしまうミニチュア(ジオラマ)写真の先駆け。
やっぱり本家は違うね。
とにかく見てるだけでわくわくする。