- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898155349
作品紹介・あらすじ
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映画『花束みたいな恋をした』
2021年1月29日全国ロードショー
主演: 菅田将暉 有村架純
脚本: 坂元裕二(「カルテット」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「最高の離婚」)
監督: 土井裕泰(「カルテット」『いま、会いにゆきます』『罪の声』)
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あなたは思い出しますか?
二人で過ごしたあの部屋と時間を、
ベランダからの景色を、
川辺の帰り道を……。
すべての恋の思い出に捧ぐ、珠玉のラブストーリー。
はじまりは、終電だった――
東京・明大前駅で終電を逃し偶然に出会った山音 麦と八谷 絹。
人生最高の恋をした、奇跡のような5年間を描く、
映画『花束みたいな恋をした』より、ノベライズ、発売。
小説で、あの感動をもういちど。
感想・レビュー・書評
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読まれるのを待っている本だった。かれこれ3年間、私の本棚にいた。
映画が出た当時、すっごく観たかったのだが、登場人物たちとあまりに同年代で、似たような悩みを抱えていたため、観る勇気が出なかった。
本屋で装丁のステキなこの本を見つけて、本だったら映画より触れやすさそう!と思って買ったものの、結局チキンすぎて読む度胸もでなかった。
およそ3年の時を経て、今日目に留まり読了。
いやしんどいてぇ…。同年代がゆえ、麦の気持ちも絹の気持ちも、共感できる。
小さな認識のズレが、だんだん大きくなっていくような…。
それでもこの2人のラストは、素敵なものだと思う。
ゼルダ、持ってるけど途中で挫折してクリアしてないんだよな。続きやろうかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画が好きで。
ノベライズもよかった。映画とノベライズを交互に3回見た。(アマプラだけど) -
DEEPな趣味が合う麦と絹。互いの価値観を共有していたが、現実的な麦と、楽観的な絹との生活のズレが、2人を遠ざけていく。
結婚すれば、幸せな家族が作れたろうに、結ばれなかった事はとても悲しい。少しでも、相手を知ろうとする余裕があれば、違ったのかなとも思うけど、余裕がない時は、そんなことを考えるのも難しいんだろうなと切なくなった。 -
最後のファミレスのシーン、
周りの人を拒絶するかのように自分たちの二人の世界に入り込んでいた麦くんと絹ちゃんだったけど、そういう二人は他にも居て、彼らは大勢の中の一例にしかすぎなかったという現実を突きつけられた。
好きを共有しているだけでは、代わりは他にも沢山いてしまうから難しいのかもなあー。 -
映画も良かったけど小説もよい!
この2人は間違いなく生きてるし、自分でもある。
今は今村夏子さんの本が好きだけど、スマホゲームしかできなくなる期間もあったな…
「茄子の輝き」買いました。 -
共通の話題で盛り上がり、2人だけの世界に入り込んでしまって「この人しかいない!」みたいに思ってしまうその感情がよく分かる〜〜
まあ、実際はそんなことはないということに、後になってから気付くんだよね……
花束みたいな恋ってどんな恋のことかしら?と考えた時、私の場合は、懐でそっと温めて、ずっと手元に取っておきたくなるような、そんな思い出に残る恋のことなんじゃないかな、、と思いました。
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とにかく大好きで、宝物の本
そこらへんに落ちていそうな出来事なのに、ほぼ現実なのにどこか"エモさ"を感じて虜になってしまう。
麦くんと絹ちゃんが一緒にいる時は色々な色の笑顔とか服の色とかがあって合わせるとその空間は花束みたいに色付いているみたいですごく素敵だった。
でも花束にも少しずつ終わりが来るように、麦くんと絹ちゃんの恋愛も少しずつ終わりに近づいている様子が明らかに分かる様子がすごくスッと私の心に入ってきた。
あ、この2人終わっちゃうのかなって。思った。
そのあとは花束がなくなった途端になにかがきれてしまった途端にすれ違っていくって言うのがほんとに現実って感じだった。
言葉にするのは難しいけど、この映画を見て貰えばなんとなく分かってもらえるかも…?
でも本だとより詳しくお互いの気持ちが書かれているから「なるほどなぁ」がすごく強くわかる -
2021年に公開された映画のノベル版。
とにかく坂元裕二さんのセンスの良さが溢れ出ている。ちっちゃいネタがいちいちマニアックで、「ああそれね!」って2人に入っていきたくなっちゃうところも、個人的には楽しめました。
映像原作とだけあって会話が多いですが、それもまた婉曲的に気持ちの変化が表されていて上手。
生きていく上で何が1番大切か、歳を重ねて少しずつすれ違っていく2人の価値観が、物凄く現代的で、リアルだなと感じました。何度も見返したくなる作品です。