日本の未来、ほんとは明るい! (WAC BUNKO 126)

著者 :
  • ワック
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898316269

作品紹介・あらすじ

日本は世界が真似したくなる国!「国民ひとり当たり○○万円の借金」も「食糧自給率4割」も「年金破綻」も真っ赤なウソ!いま国民に必要なのは、データから導き出される"確かな知識"と、マスコミに対するメディアリテラシー力だ!日本人よ、悲観論にまどわされずに、もっと自由に希望を語ろう。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の繁栄に必要なのは偉大な政治家ではなく、政治と社会について考える国民。というのにグッと来ました。

  • 参議院議員選挙に立候補して惜しくも落選してしまいまった三橋氏が選挙活動を始める前頃に書かれた本で、その趣旨は、国家破綻を迎えそうだと悲観論が出回っている中で日本の魅力について書き続けている彼の著作には注目しています。彼が本の中で説明しているように、世界最大の債権国が国家破綻するなら、他の国々はどうなるのでしょうか。

    特に日本国家のバランスシート(金融資産のみ)で、確かに政府負債はあるものの、合計では263兆円の純資産がある(2009年末)のは衝撃的(p66)でした。悲観論を語る人の意見は、この点をどのように考えているのかを注目していきたいと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・日本の犯罪発生率は戦後60年以上もの間、殆変化していない、2007年は1494(人口10万人の年で起きる件数)であり、 アメリカの半分以下、イギリスの5分の1以下(p34)

    ・マスコミの構造はいまだに護送船団方式、新聞特殊指定に代表される特権、電波利権、記者クラブ等の特権を少数のメディアが独占している(p45)

    ・カロリーベース自給率というデータを使用しているのは、日本と韓国のみ、カロリーベースにしたほうが日本の自給率は下がる、例として卵は95%以上が日本国内の養鶏場で生産されるが、飼料が外国産だから国産扱いでない(p55)

    ・生産高ベースで自給率を計算すると60~70%い程度になり、イギリス以上になる、日本基準(カロリーベース)だと40%(p56)

    ・自給率よりもはるかに重要なのは、アメリカ・オーストラリア・東南アジアのライン(シーレーン)を抑えること(p59)

    ・マスコミ報道を真似て、家計にたとえた説明をすると、「家・車等合わせて全部で2787万円の純資産をもっている家庭の旦那さんが、ローンで(それも奥さんの預金を融通)993万円ほど借金がある」(p69)

    ・国富は、国の金融純資産と非金融純資産を合計したもの、2007年時点におけるデータでは、金融資産:5883、非金融資産:2536、総資産:8419兆円、金融負債:5633兆円、を差し引くと、国富:2787兆円となる(p69)

    ・ジンバブエは極端なハイパーインフレになっても、壊滅的な経済状態になっても、デフォルトしなかった、これは負債の殆どが国内向け国債だったから(p87)

    ・公的年金加入者:6940万人(2008年度末)において、2号:3895(厚生年金:3444,共済組合:451)、3号:1044、1号:2001万人のうち、免除:318,猶予者:202万人であるので、未納者:315万人のみ、未納者のみが困る(p96)

    ・政府の支出もGDPにカウントされるので、政府支出を削ることは、GDPを削ること(p114)

    ・公共投資削減の影響で、メンテナンスできず通行止めになっている橋梁が国内で121基、あと5年もすれば、約3万の橋と、約5万のトンネルが寿命を迎える(p119)

    ・日本が今抱えている問題は、政府の借金が増えているにも拘らず、経済成長していないこと(p139)

    ・日本はもともと、大型自動車と貨物自動車が、全交通量に占める割合が世界で最も高い(p163)

    ・日本の新聞が売れなくなったのは、広告が大々的にインターネットにシフトしたため(p178)

    2010/11/28作成

  • 2010/11/5:
    「明るくなる保証はない」が
    「明るくなると思わなければ明るくはならない」
    という意​味で、そうだと思える本。”

  • 20100628

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著者プロフィール

東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立、09年に株式会社三橋貴明事務所を設立した。
2007年、インターネット上の公表データから韓国経済の実態を分析し、内容をまとめた『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)がベストセラーとなる。その後も意欲的に新著を発表している。単行本執筆と同時に、雑誌への連載・寄稿、テレビ・ラジオ番組への出演、全国各地での講演などに活躍している。また、 当人のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の1日のアクセスユーザー数は7万人、推定ユーザー数は21万人に達している。2012年1月現在、人気ブログランキングの「政治部門」1位、総合ランキング2位(参加ブログ総数は約90万件)である。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
主な著書に『国民の教養』(扶桑社)、『疑惑の報道』(飛鳥新社)、『2012年大恐慌に沈む世界 蘇る日本』(徳間書店)、『増税のウソ』(青春出版社)、
『三橋貴明の「日本経済」の真実がよく分かる本』(PHP研究所)などがある。

「2012年 『ユーロ崩壊!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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