VOICE新書 知って良かった、大人のADHD (VOICE新書 24)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899764342

感想・レビュー・書評

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  • 著者は精神科医で自らもADHD当事者、という異色の1冊。

    専門家らしく、たくさんの症例、判定基準や傾向などがぎっしり書かれていて読むのがちょっと大変。

    でも、知りたいこと、必要なことはほぼカバーできると思います。

    私自身は診断を受けたわけではなく、自己判断グレーゾーンですが、時間や方向の感覚が健常者より弱い、ということがわかって収穫でした。

    著者がまともに生活できるのはひとえに奥様のおかげで、「ADHDの人は、世話好きのパートナーを選ぶことをお勧めします」と書かれていますが、それができる恵まれた人が一体どのくらいいるのか…。

  • 前書きに書いてあるが、日本社会の平均から外れる恐怖や横並び志向が、発達アンバランス症候群を生きにくくさせているのだ。
    著者は、発達アンバランス症候群だ、という呼び方が良い、と書いてあるので、私はそれに従った。

    本書で紹介されているADHDの診断基準表には、治療目的はADHDが見せる、才能のきらめきのような「特別な何か」を見つける、と書いてある。



    ちなみに、こんなことが書かれてある。「ADHD者のパートナーや家族は常に不満を抱いており、ADHD者は診断される前は、なぜ、不満を抱いているかを気づいていないことがある」それは、まさに、私であり、案の定、最初の妻とは離婚した。



    スティーブ・ジョブズは、ADHDであったが、適切な友人ウォズニアックがいたから成功できた、と私は本書を読みながら、感じた。

    後書きは、ADHDでもあり児童精神科でもある著者を支える妻がいかに素晴らしいか、というおのろけでした。

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著者プロフィール

1973年、福島県立医科大学卒業、神経精神科入局。79年、医学博士。84〜85年、アメリカ・エール大学児童精神科留学。93年よりロマリンダクリニック心療内科勤務。2001年、福島県立医科大学神経精神科助教授。03年、福島学院短期大学福祉学部教授。06年、福島学院大学大学院附属心理臨床相談センター所長。1990年に大腸ガンを発症し、切除手術を受けるが、7ヵ月後に再発(肝転移)。ガンの食事療法「ゲルソン療法」を簡略化した「星野式ゲルソン療法」を考案・実践し、克服した経験を持つ。また、自らが発達障害の一つであるADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを公表している。

「2017年 『ガンを食事で治す星野式ゲルソン療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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