セツローさん

著者 :
  • ラトルズ
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899771272

感想・レビュー・書評

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  • 2014.10.20
    匙やかんざしなどの小物を手仕事とする、かわいい老人セツローさんについての本。
    とても魅力ある人というのは分かるが。こんな個人的な本をよく買ったな、図書館。これはだれが借りるんだいったい。

  • 去年の12月、友人に誘われて
    鎌倉のうつわ祥見さんに行きました。
    小野セツロー手の仕事展。
    かんざし、匙、箆、土人形、絵。
    高台にあるギャラリーにたどりついて、セツローさんの作品を
    ひとつひとつ手に取り見ていると、どんどん静かで
    あたたかな気持ちになって行くような気がしました。
    まるで自分がいい人になったみたいでした。
    この本も、読んでいるとそんな気持ちに
    なってくるように思います。書いている人が、
    セツローさんを好きなことがひしひしと伝わってきます。

    セツローさんのかんざしは、かんざしの絵が描かれた
    和紙の袋に入っていますが、この袋に、
    ”ローマングラス 紀元前”と書いてあったものがあって、
    それを見たときにはびっくりしました。き、紀元前・・・。
    本の中では、セツローさんの手仕事が紹介されていますが、
    かんざしの石の話のところにはちょうど
    紀元前のローマングラスのことも少し書かれていました。

    結局、その個展では、かんざしや篦や絵を手元に置くことに
    決めたのですが(土人形や匙やフォークはあっというまに
    売れてしまっていた)、あとからこの本を読み、
    セツローさんという人のことや、作品が生み出されていく
    過程を知ったことで、自分の手元にきたものたちが
    よけいにかわいく思えるようになりました。
    篦と名付けられているものの、どう使えばいいんだろう、
    でも気になってしょうがない・・・と
    小さな桜の木のかけらをもっていた私に、
    祥見さんが、「手ににぎっているだけで落ち着きますよ」と
    言ってくれた意味が、本を読んだあとならわかる気がします。
    つなぐととても気持ちがいいというセツローさんの手。
    その気持ちよさが、作品にはきっと残ってるにちがいない。

    脳梗塞で倒れたあと、懸命にリハビリをして
    また動くようになったセツローさんの手。
    手の仕事が本格的に始まったのは、
    それからだというから驚いてしまう。
    ギャラリーで、絵を見ているうちにどうしても胡桃の絵が
    ほしくなってしまって、結局連れ帰ったのだけど、
    セツローさんの描いた”固いもの”を
    身近に置いておきたかったんだろうな。
    うまく言えないけど、へなっとしたときに、それを見て
    おっしゃー、って思いたかったんだと思います。
    今も、そうしてます。
    本を読んでからその絵を見たら、ますます
    おっしゃーって思えるような気がしてきました。
    読んでよかった。

  • うーん。文章がさらりと入ってこない。

  • サインもらった。
    今もげんきで かんざし作ってるかな。

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著者プロフィール

北海道生まれ。鎌倉在住。2005年『うつわ日和。』(ラトルズ)を出版。以来、自然光で写した写真とともに独自のスタイルで本を作る。そのほかの著書に『セツローさん』『やさしい野菜やさしい器』(イチカワヨウスケ共著)『DVDブックうつわびと小野哲平』(いずれもラトルズ)、編集の仕事に『チチ松村 それゆけ茶人』(廣済堂)、『雲龍 遮那 水のながれ光の如く』『セツローさんのスケッチブック』(ともにラトルズ)、『セツローのものつくり』(アノニマ・スタジオ)などがある。うつわ祥見・祥見知生編集室主宰。日記「器と本と旅と。」を更新中。

「2016年 『うつわを愛する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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