森の人、人の森。―森の聞き書き甲子園が高校生にもたらしたもの

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  • ウェッジ (2004年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900594722

森の人、人の森。―森の聞き書き甲子園が高校生にもたらしたものの感想・レビュー・書評

  • 高校生の時にこんなことを感じ、考え、書いているというのは、
    驚愕的であり、
    自分の浅はかさ、愚かさをつくづく感じる。
    森に生きた人は、すごい。




    近くをはかる者は
    春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
    唯眼前の利に迷うてまかずして取り
    植えずして刈り取る事のみ眼につく
    (二宮尊徳)

    古くから森は、日本人の生活に豊かな恵みを与えつづけてきました。穀物と野菜は田畑で創られますが、それ以外の衣食住にかかわるほとんどのもには、森が与えてくれました。

    森の人々は、森の自然と人間を統べる偉大なる存在を「山の神様」と呼んで怖れ、あがめ、その恵みに感謝して暮らしてきました。森にはきびしい自然と向き合いながらも、山の神様に抱かれた、こころ安らかな幸福な暮らしがあります。

    かつて日本には、ツトメとカセギという二つの労働のかたちがありました。

    ツトメとは、集落の屋根の葺き替えや祭りなど、地域の共同体を永続的に維持するために必要な労働です。

    人の話を正しく聞くためには、相手を敬い、おもいやり、謙虚に感謝をしていなければかなわないことです。相手のささやきや、かすかなしぐさ、表情の変化を、感じ取れる、【こころの受信機】の性能を磨くこともたいせつです

    聞くことがじゅうぶんにできると、相手の本音に迫り、本心を語っていただく事ができます。聴くことによるおたがいの理解は、人と人とのあいだを丸くおだやかななものにします。聴くことは対話による物語の創造です。

    聞くものにとっては、未知の人やものごとを知る機会です。相手が慈しんでいる暮らしや愛している仕事について聞き、理解することをとおして、新しい自分に出合い、みずからを養っていくことができます。

  • 本は読んでません。『森聞き』という映画をみました。
    なんにでも言えることだけれど、「ここ」に生きてきた先輩方の暮らし、生き方、知恵、技術。そんなのたったの何十年でかき消せる。そんなものがなくてもまるで平気で生きていけるかのように。
    平成21年の農業就業人口の約70%が60歳以上。あと数年後にはその7割ががくっといなくなるわけだから、いやほんとどうすんの。漁業もそんな状況、林業はもっともっと高齢化率は高い、ってゆーか林業はすでに崩壊してるといえるかもしれない。失われていく技術。これらって競争とか効率とかの土台にのせてく「産業」ってか「生活そのもの」だと思うんだけど。
    とゆーことで、じぶん(たち)おとなは未来に何を繋ぎ、じぶん(たち)こどもは過去に何を学ぶべきなのか。もう遅いかもしれないけど明日よりは遅くはない。

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森の人、人の森。―森の聞き書き甲子園が高校生にもたらしたものの作品紹介

森に生きる名人には、日本人が忘れかけた、ゆっくりと流れる時間とおだやかな笑顔がありました。人と人、人と自然、世代と世代。「つながり」をとり戻すためのヒントが、ここに!森の名人と高校生たちが紡ぐ、いのちの物語。

森の人、人の森。―森の聞き書き甲子園が高校生にもたらしたものはこんな本です

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