- Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900677012
作品紹介・あらすじ
ハーバード大学の神学部教授であったヘンリ・ナーウェンは、深い霊性の持ち主、また実践の人として、エキュメニカルな称賛を得ていた。しかし、50代に入ってから、彼は霊的な不安を体験するようになる。
祈りのうちにナーウェンは、ハーバード大学でのアカデミックな生活を捨て、カナダのトロントにある知的障害者の施設、ラルシュ共同体の司祭となる。その生活をとおし、自らの過去が、いかに能力を誇示し、人びとの歓心を集め、権力を手にしようとする欲求に影響されていたかを知る。
本書でナーウェンは、ラルシュの生活で像(かたち)を結んだ、イエスに従う指導者のイメージを語る。そのメッセージは、牧師や司祭のみならず、すべてのクリスチャンの魂に深く染み入るであろう。
本書は、福音的霊性の清冽な泉となって、読む者の心を潤さずにはおかない。
感想・レビュー・書評
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ハーバード大の著名な神学者から、知的障害を持つ人々の共同体であるラルシュ共同体の司祭となったヘンリ・ナウエン。そんなヘンリが語る、共に生きることや、世の中の誘惑、これからあるべきリーダーシップ像には、考えさせられるものがあります。何回も読んで咀嚼したい本です。
特に印象に残ったことは次の通り。心理学や社会学のような行動科学的にではなく、真に神学的に思索する…つまり、キリストの心で考える、訓練が、クリスチャン指導者には求められている。ということ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーダーたるものの話だったのであまり関係なかったが、男性心理にある「能力を見せたい」「理解され評価されたい」という強い思いは確かに厄介だろうなと感じた
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ヘンリ・ナーウェンの本を初めて買いました。
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「この美しい本が残す豊かな魂の余韻を、訳者の言葉でかき消したくはありません。・・・この小さな本に湧き出ている霊の泉から汲んで飲む者は、魂に確かな変化を経験するだろう、・・・」(訳者あとがきより)
著者ナーウェンは、名門ハーバード大学の神学部教授として世界的な賞賛を得ていたのですが、50代に入って霊的な不安を感じるようになります。彼は祈りの中で神の導きを感じ、大学を辞め、ある知的障害者施設付きの司祭となります。そこでの生活の中で、それまでの自分がいかに人々の歓心を集め、能力を誇示し、権力を得ようとしていたかに気付きます。いったいイエス様に従う生き方とは? 平易で短くさっと読み通せる、「証し」の書。特に「人の上に立つ」機会があるような人にオススメ。