sed & awkプログラミング 改訂版 (A nutshell handbook)
- オライリー・ジャパン (1997年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900900585
作品紹介・あらすじ
UNIX環境でのプログラミングやシステム管理には欠かせないツールであるsedとawk。本書は、その解説書として定評のある『sed&awkプログラミング』の改訂版です。改訂にあたっては、リストや正規表現のPOSIX対応や、それに伴なう解説文の変更、文章全般の見直しを行ない、最近のUNIX環境に即した内容を目指しました。また、フリーソフトウェアや市販のawkについて、その入手方法や各種バージョンの特徴や相違点の情報も追加しました。
感想・レビュー・書評
-
個人的に、sedとawkは、ウェブアプリケーションを開発する人にとっては、必須の習得言語だと思う。ただ、全部を覚える必要はない。基本的な構文だけは覚えておいて、あとはネットなりこの本を見るなりで、もっと実用的で実践的な使い方を知ればいいと思う。
本書は、sedとawkの入り口的な基本部分はもちろん解説してくれているが、特定の例題に沿って、どういった構文やオプションを駆使して進めていくかというさらに発展した使い方への解説がされており、新たな境地を切り開いてくれる。実践的な応用が含まれているので、手元にあるとリファレンスとして使えて絶対に便利。
なので古本でもいいから絶対に買いましょう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
sedはかなり使えることがわかった本。ソースの自動生成でsedは大活躍をした。
-
図書館で借りた。
私が最近ハマっている、オライリー古典シリーズ。といってもsedもawkもバリバリ現役で仕事で使っている。sedは置換する奴、awkは抽出する奴の印象だった。
厳密には、sedは"stream editor"の略で、テキスト変換するためのプログラム。(コマンドと言って間違いではないが)対してawkは開発者の接頭語を並べたもので、データ処理のためのプログラミング言語の1つ。コマンドのイメージがあるが、言語であることは認識しておいた方が良いと思った。
そんなsed/awkについて詳細を学べるオライリー本。私はsedについて、"s/old/new/g"の形式で暗号のように覚えていたので、そのs/gがどんな意味なのか、他にどんなものがあるかを知れたので有意義だった。ただ、全てをsed/awkで賄うかと言うと、それはしないだろう。
sed/awkの可能性を知れる良い本。 -
1章 編集用パワーツール
省略
2章 基本的な使い方
省略
3章 正規表現
省略
4章 sedスクリプトの書き方
省略
5章 sedの基本コマンド
省略
6章 sedの高度なコマンド
省略
7章 awkスクリプトの書き方
メイン入力ループ、パターンマッチング、レコードとフィールド、パターン部とアクションなどの簡単な使い方が解説されている。システム変数についても説明がある。
8章 条件、ループ、配列
行単位でのループも条件判断、配列、連想配列も記述できる。文書のパターンマッチングについてなにか開発したいのなら汎用プログラム言語を使うよりawkが楽にできる。
9章 関数
算術関数、文字列関数が組み込みようとして使用できる
10章 1番下の引き出し
省略
11章 いろいろなawk
入手可能ないろいろなawkを紹介している。
gawk,mawk
12章 実用アプリケーションの開発
対話型スペルチエッカ、本の索引をつくるアプリ
13章 スクリプト集
省略
awkをみたのが20歳のころだった。
リファレンスとしては下記サイトが便利
https://www.tohoho-web.com/ex/awk.html -
sedとawkの実践的で高度なテクニックの解説
UNIX系OSで標準でインストールされているテキスト処理コマンドであるsedとawkについてかなり詳しく説明している。
マニュアルを見ただけでは使いみちがわからないことが書かれており大変参考になる。
特にsedとawkを使って複数行にまたがった処理をやりたい場合,具体例と考え方,注意点が詳しくてありがたかった。
ネット上にも情報はあるかもしれないが,誤った情報があったり断片的であり体系だった知識を得られにくい。そういう意味で書籍でまとまっているのは効率が良い。
今から20年近く前の本であり,古臭いようにも感じるかもしれない。テキスト処理自体は昔から存在し,言語が変わろうがその処理方法に変わりはない。sedやawkが今も使われているのと同じように,この本の内容も長く使えるものとなっている。
今から4-5年前の大学院生時代に購入し,ざっと読んでそれっきりだった。awkを使えるようになりたいと読みなおし,有用さを再確認した。
個人的にはPOSIX規格で標準化されていない部分(sedの;やawkの独自コマンド,エスケープ文字など)についても細かく書いてあり,とても参考になった。 -
sed, awk スクリプトの例がたくさん掲載されており、それを理解しながら実際に手で写したり、一部を変更したりするだけでかなり身に付くと思う。また、付録のクイックリファレンスも短くまとまっていて便利。
欠点を挙げるとしたら、troff の例が頻繁に出現するが、馴染みがなくていまいち便利さが伝わらないこと。あと、C 言語を知っている人にとっては awk の構文の話が C 言語とほとんど変わらず面白くなかった。
sed の部分は今後役に立ちそうなので読んでよかったと思うが、awk の特に構文説明 (8章) 以降については、ループや分岐使って複雑なテキスト処理を書きたいなら Perl や Ruby といった別の言語使うだろうなぁ。 -
シェルスクリプトを書く人、プログラマーさんは必読です。
基本的なことは、sed & awk があればすべて事足りることでしょう。
セキュリティ云々は抜きにしてデータベースを構築するよりこちらのほうが処理は早いかもしれません。
初学者ほど読み飛ばしたい内容なので、苦労してでも一読したほうがいいと思います。 -
普通にsed/awkの使い方覚えるだけなら、こんな本読まなくてもネットで調べながら実用した方が早い。
ツール作ったりとかデバッグが必要なプログラムを組むレベルとか、再配布するようなコード書くんだったらちゃんと読んだ方がいい。けどそんな人類もういないよね。
テキスト処理ツールとしての実用って事なら、サラッと読んであとは頑張ればいいと思う。