ソロー『森の生活』を漫画で読む

  • いそっぷ社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900963801

感想・レビュー・書評

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  •  漂野凪さんの「今宵も喫茶ドードーのキッチンで。」のオーナーそろりさん…この「森の生活」の著者ソローからのネーミング…ということで、興味を持ちました。だけど、私って海外作家さんの作品には苦手意識があって…でも、この作品はわかりやすくってよかったです(いつか、そのうちに…海外作家さんの小説も読みたいとは思ってるんですけどね(汗))。

     著者のソローさんは、仕事をやめ森にこもって自給自足の生活を始めます。本当に必要なものは以外は求めず、自然の恩恵を受けながらその日その日を流れるように、自身のペースで生活することに…。だけど、社会を遮断して生きていたわけじゃなく…だからこそ、奴隷制度などに反対の意志を示すためにも税金をあえて未納にしていたため逮捕されちゃったりもします。それで悲観して…とはならないところが、ソローさんのいいところかな!囚われの身であっても身を任せてあえて外に目を向けるっていうのもいいですよね。

     ・この世界で生きることは苦行ではなく、遊びなのだ。シンプルに賢く生きてさえいれば。
     ・愛より、富より、名声より、真実がほしい。私は本当の豊かさを楽しめる貧しさがほしい。
     ・夢の指し示す方向に自身を持って進み、自分の思い描いた生活をすればー
    普段は思いもよらない成功を手にすることができる。
     ・天国は頭上にもあり、足元にもある。

     ちょっとだけ、私がいいなって思った箇所を抜粋しました。心が豊かであれば最低限の生活でも、本当の豊かさを得られるって、解釈でいいのかな…。共感できるところと、それでもやっぱり生活するにはやっぱりお金もないと…とか、思っちゃうんですよね(^-^;)

  • 人は最も富んでいるとき考えることが最も貧しくなる。貧困者の救済施設の窓からながめる夕陽も豪邸の窓からながめる夕陽と変わらず美しい。穏やかに生きている人は自然の営みに心を傾け、ささやかなことに満足し、どんな場所にいても宮殿にいるのと同じように前向きな思想を抱くことができる。つい俗世に染まって人生を自ら苦行にしてしまわないように。この世を去るときに、自分は本当の意味で生きてこなかった、と後悔しないために

  • ソロー『森の生活』を漫画で読む
    ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/文
    ジョン・ポーサリーノ/編・絵
    金原瑞人/訳

    図書館で手に取った本。
    とっても読みやすい。
    私の本当にしたいことってなんなんだろう?

    【本文より】
    ・ウォルデン湖に来たのは、安く生活するためでもなければ、ぜいたくな生活をするためでもない。できるだけ邪魔のないところで、自分が本当にしたいことをしたかったからだ。
    どうすれば自分を偽らずに生きられるのか、自分の正しい目的を達成するための自由を失うことなく。
    ・どんなに自分の人生がみじめでも、それを受け入れて、それを生きよう。
    信仰と経験から堅く信じているのだか、この世界で生きることは苦行ではなく、遊びなのだ。
    シンプルに賢く生きてさえいれば。
    ・この世界には可能な限り、いろんな人がいた方がいいし、それぞれが自分の生き方を見つけて欲しい。
    ・私の生き方には、外に楽しみを求めて社交会に出たり劇場に行ったりする人とくらべて、少なくともひとつの利点がある。
    それは自分の生活そのものが娯楽であり常に新鮮だということだ。
    午前中はろくに仕事もせず、1日の最も貴重な時間を過ごしたものだ。
    私はお金はなかったが、日に当たる時間と夏の日々はあまるほど持っていて、ぜいたくに使っていた。
    ・天分にしたがって、道を誤った人はいない。
    善に賭けて、損をすることは決してない。
    ・(おわりに)
    ソローはこう信じていました。環境や時代が変わろうが、人々が生まれようが死のうが、いや文明が誕生しようが滅ぼうが、人間の経験は変わらない。

  • とことんシンプルに生きよう、死を恐れ貧困を恐れるから人は複雑な生き方をする。

    Web3のようにまた新しい技術が始まってそれに追いつかないと豊かになれないみたいな話が増えている中で、本当に大切なことは何かを考えさせてくれる本だと思う。

    貧困でも森の中で自給自足出来れば十分幸せなのかもしれない。

  • 要点がまとめてあって読みやすい。

  • ミニマリストの愛読本と聞いて読んでみた。この暮らしはあまりにも寂しすぎて辛い。まさに孤高の人だな。

  • 都合のいい切り貼りで、恐らく原著とは別物になってる、と想像した。一読後の感想は「自己啓発書みたい」。あれ、そんな本なんだっけ?再構成されてるからだろうけど、たぶんソローが伝えたかったこととはちがうのかも。ちゃんと読んでみないと…と反省。

  • 合わなかった。

    これといった気づきを与えてくれるものでもなく、まあそうだよねで終わってしまいました。

  • 静謐な自然の中で落ち着いて生きる。
    そこで人生の本質的な部分に触れる。
    自然の中で過ごすと、自分の時間をしっかりと過ごせている感覚がもてるだろう。
    経済的、健康面での心配が無ければ実践したい。
    来年も今の環境が続くのなら実践しようかな。
    自分の時間を主体的に生きるために。

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著者プロフィール

(Henry David Thoreau)1817年、アメリカ・マサチューセッツ州ボストン近郊のコンコードに生まれる。詩人、作家、思想家、ナチュラリストなど多彩な顔をもつ。ハーバード大学の学生時代から、古代ギリシャ、ローマ、中世ヨーロッパの文学を深く愛し、また東洋思想にも興味をいだく。大学卒業後、『自然』の著者で超絶主義者のエマソンらと親交を結ぶ。自らの実践と観察、思索から生みだされた『森の生活』、『メインの森』、『一市民の反抗』、『生き方の原則』、『ウォーキング』など数多くの著作のほか、アメリカ先住民や考古学、民俗学、博物学、生態学への関心を深め、最晩年まで続く膨大な日記に書き記す。1862年没。

「2009年 『ソロー語録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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