本の虫: その生態と病理-絶滅から守るために

  • ケイツー
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901006378

感想・レビュー・書評

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  • 川上弘美さんの書評で気になった一冊。
    「本の虫」という虫がいて、その虫についての歴史・生態・分類や感染してしまった人へのケア・飼育方法…といった研究書。
    だけど、実は最初から最後まで、全部ウソ!
    ウソを真面目に研究報告していて、面白い!

  • 「鼻行類」などの科学書パロディーもの。あるある感が薄っぺらい。実名や実例を盛り込む余地がいくらでもあるだろうに怖がっているのか裂けているため毒が散らかって笑えない。イラストはかわいい。でも途中から飽きた。ふざけるときは命をかけないと一番やってはいけないことをやってしまうことになるパターンのヤツや。

  • ジョークをいうときは、真面目な顔をしていうのがよいらしいが、
    この本は、1冊丸ごとそれを貫いた、りっぱなユーモアあふれる本である。

    2001年3月、ついに”本の虫”が発見された。
    それまでいると仮定され、人々を重度の書籍病(books disease)に感染させてきた、
    恐るべき虫が、はじめて肉眼で捕らえられたというのだ。

    本のタイトルや装丁から、真面目な本だと思って読み始めた読者は狐につままれた気分になると思う。
    なにしろ、種々の”本の虫”が全くかわいくもないイラストとともに紹介されているのだ。

    読みすすめていくと、思わずくすっと笑ってしまう。
    ますますエスカレートするほんとのようなウソの話に、
    とことんまで付き合ってやろうじゃないの、という気分になる。

    青木真理子現象(詳しくは読んで下さい)を引き起こすマリコ虫まででてくると、
    やられた!と思っても、もう抜け出せない。
    よく見ると、著者のスティーブン・ヤングなる人物もだんだん怪しく思えてきた。

    まるで病原菌扱いで感染するとオソロシイ病気になるかのような扱いの”本の虫”であるが、
    最後的には積極的に飼育しよう、という章で終わる。

    本の虫はどこにでもいて、誰もが感染する可能性を秘めており、
    「幸せに感染」することが絶滅寸前の本の虫を救うことになる。

    重度の書籍病にかかる必要はないけれど、お友達になってもいいのでは?
    全然可愛くないけれど。

  • 私も確実に感染していると思われます。マンガヨミムシが出てこないのが残念。
    原産国・日本、只今世界中に感染が拡大している…とか。

  • (図書館本)

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