絵画の近代の始まり: カラヴァッジオ、フェルメール、ゴヤ (五柳叢書 91)

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  • 五柳書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901646130

作品紹介・あらすじ

中世と近代のはざまで人間を誕生させたカラヴァッジオ。描写技術で視覚に変容をせまるフェルメール。戦争と内乱の最中、感覚で人間の向う側に触れるゴヤ。3人の画家の作品を通して、現代の絵画の源流を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 美術批評家である著者が、カラヴァッジオ、フェルメール、ゴヤの3人に焦点を当てて、絵画における近代の始まりについて論じていく。単純に作品の批評だけでなく、当時の時代背景や各人の人物像にも目を向けながら論じていく点は面白い。文章も小難しいわけでなく読み易いもので、カラヴァッジオやフェルメールに関する論考は、西欧美術に対する知識がほぼ無い自分でも理解しながら面白く読む事が出来たが、一方で最もページ数が割かれているゴヤは言及されている作品数も多く、内容も本格的で中々理解が難しかった。そもそもが西欧美術に造詣が深い人向けの本だとも思うので、その点は仕方ないかと思う。

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著者プロフィール

千葉 成夫(ちば・しげお) 1946年生まれ。美術批評家。早稲田大学文学部大学院文学研究科博士課程修了(西洋美術史専攻)。フランス、パリ第一大学博士課程留学(同・大学博士号取得)。東京国立近代美術館学芸員、中部大学教授などを務めた。国内外の多くの展覧会企画等にも携わる。著書に『未生の日本美術史』など多数。また個人美術批評誌『徘徊巷』を2002年から(現在第16号迄)刊行。

「2021年 『増補 現代美術逸脱史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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