生態系存在論の構築: 「ある」と言われるべき「ある」の地平を見いだす

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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901654425

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  • 「生態系存在論」とは、アリストテレス式に普遍的な類概念を「実体」とするのではなくて、生命の運動を「実体」とし、生態系の産物である人間も含め、あらゆる生命は生態系の善美に奉仕する(べき)ものであることを科学的かつ哲学的に明らかにしようとする学問、ということらしい。

    個人的には、競争原理は種を絶滅させる原理であり、人類は競争原理によって自分たちが進歩発展するのだと思いこんでいるが、それは完全なカンチガイ、というかこれは人類絶滅を考えはじめた植物が指示するプロパガンダなのではないか…という説が印象的だった。

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著者プロフィール

1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。現在、清泉女子大学非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長。著書に『スコトゥスの存在理解』(創文社)、『イエスと親鸞』(講談社選書メチエ)、『中世哲学への招待』『古代哲学への招待』(平凡社新書)、『「ただ一人」生きる思想』(ちくま新書)、『神を哲学した中世――ヨーロッパ精神の源流』(新潮選書)、『カントが中世から学んだ「直感認識」』(知泉書簡)、『天使はなぜ堕落するのか――中世哲学の興亡』(春秋社)など。訳書にドゥンス・スコトゥス『存在の一義性 ――ヨーロッパ中世の形而上学』(知泉書館)、『中世思想原典集成』(共訳、平凡社)など。

「2022年 『1人称単数の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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