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- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901916066
作品紹介・あらすじ
現在の地球的危機に対して宗教は公共的責任を持つ。各宗教には、その独自性を尊重しつつも、平和や公正、福祉などの"地球的公共善"を基に、協働しあえるようなヴィジョンの追求が求められている。
感想・レビュー・書評
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今までの宗教間対話に関する議論はともすればエリート主義的な側面の強い多元主義の強調に終始していたように思うが、本書では(というか星川先生は)、それまでの議論で低く見積もられていた排他主義を”宗教に必然的なものとして”受容することの重要性を強調し、むしろそれを踏まえた上で宗教は公共圏に開かれていくべきであると主張している。
僕も大体このあたりは同意出来る。確かに、排他主義=専心主義をそぎ落とすことは宗教の「らしさ」を失わせることになり、結果的に求心力が下がる行為となるだろう。大体それは現在勃興しているような宗教を見ればわかるようなことである。ただ、そのような宗教が――あるいはその宗教の信徒たちが――実際に公共圏に開かれる際には、何か別の動員が必要なのかなという気がする。
そのあたりが、宗教間対話がエリートだけのものではない、もっと宗教全体の運動として大々的なものになるために必要なことなのかもしれない。そして多分、それはいかに「世俗」と接続するのかに関わってくるのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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