昔のミセス

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著者 : 金井美恵子
  • 幻戯書房 (2008年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901998352

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昔のミセスの感想・レビュー・書評

  • 婦人雑誌「ミセス」に昔載っていた記事に関するエッセイと、幾つかのエッセイを収録したもの。森茉莉、吉岡実、寺山修司と有名な文学者らの思い出が語られていて、いいなあ、となる。

  • 著者は美しい文章を書く、ということを聞いたことがあったので借りてみたが、平成生まれの自分には「誰?」「そんなことあったの?」という内容があまりに多くて疲れた。著者の文体も合わず、途中で読むのを辞めてしまった。
    また、文章の途中で写真が入ってくるので、読みづらかった。一章ごとに入れるなどしたらもう少し読みやすかったのでは?と思ってしまいました。

  • 私の母も「ミセス」を好んで読んでいました。雑誌と言えば、「婦人之友」「暮しの手帖」「ミセス」「マダム」(これは鎌倉書房だったでしょうか。瀟洒な本を出すところだったのに惜しいですね。)を読んでいて、娘の私は絵本でもめくるようにそれらを膝にのせてめくっていたことが記憶にあります。
    制服を着る頃も、更に長じても一緒に読み続けることで、私と母なりの文化というか、共通のコードのようなものが出来ていったと思うのです。

    創刊当時のお嬢さんと女性の間の世代向け雑誌だったころは知りませんが、この雑誌が持つ雰囲気を、金井さんは見事に捉えておられます。
    基本のセンは変わっていないと思うので…。

    スノップだけがいいとは思いませんが、楽ならいいわねという変な甘えを
    女性が持ってしまった今、たおやかで、しっかりしていて、今どきならある意味「箱入り」的な女性の端正さが普通であった頃の雑誌の有り様が、私にはかえって新鮮に映りました。

    しかし、森茉莉さんのファンに対する印象の考察はさすがの鋭さです。
    ご自身も熱烈なファンでいらしたからなんでしょうね。
    膝を打つ思いで読ませて頂きました。

    ああ、面白かった!!

  • 金井美恵子さんの文章を読んで、女な感覚に浸る。
    満足!女流だなぁ、と思う。もちろんフワフワなんかではない。
    初期の短編小説群の、夢みたいな濃いイメージを描ききる閉じた感じが大好きな反面、
    映画とか女性を語るエッセイは、現実的すぎて苦手で読めなかった。
    この本はエッセイだけど、初期作品の装丁が印象的だった金井久美子さんの作品と、昭和の婦人雑誌「ミセス」の記事写真が満載なのにひかれた。
    読んでみたら記事にまつわる作家や映画のエピソードがたくさん。昭和女性の価値観の移り変わりもみえる。
    口調の強さはそのままだけど、ある時代の感覚を鋭く丁寧に解析・記録しているようだった。
    懐かしい時代。保存決定。小津映画がみたくなる。

  • いやいや、相変わらずで。

  • とある雑誌で、金井美恵子さんのインタビュー記事を読んで興味を持ち、図書館で彼女の著作を探してみたら、小説はなぜかそこには一冊もなく、エッセイだけはたくさん並んでいたので、この本を読んでみた。
    以前から気になってはいたが、未読だった作家さんである。
    エッセイは二部仕立てになっていて、一部は雑誌「ミセス」に連載されたもので、昔の「ミセス」の記事を取り上げて、彼女なりの審美眼で、いろいろ分析するエッセイを集めたもので、二部は、日常の瑣末事や、映画に関する小論、飼い猫のことなど、さまざまな内容のエッセイを集めたものである。
    森茉莉氏や澁澤龍彦氏についての言及もあって、彼女の独特の美的感覚とよく適っている。
    次は、小説に挑戦したい。

  • 30年前の「ミセス」を読み返しながら日々思うこと、作家達との出来事、映画のこと、愛猫トラーのこと。写真や、姉・久美子のオブジェが間に挟まれており、とてもお洒落な本になっている。
    個人的に表紙めくった見開きのセーターの網目の写真が好き。

  • なぜだか時々むしょうに金井美恵子さんの文章を読みたくなる。それも特に辛辣なエッセイを。独特の息の長いセンテンスが作り出すリズムに浸りたくなる。

    で、未読だった本書。活字がくっきりと美しくて、金井久美子さんの作品の写真もすばらしい。内容については今さら何をか言わん。自分がその鋭い舌鋒の的だったらと思うと背筋がひりひりするが(そういう意味では決してお目にかかりたくない作家ランキング第1位)俎上に上がっているのが他人である限りにおいて、もうほれぼれするしかない背筋の伸び方なのである。

    本書でも、随所で見事な袈裟懸けを披露されているが、私が一番好きな啖呵は「『競争相手は馬鹿ばかり』の世界へようこそ」(無敵のタイトルだ)の中にある、斎藤孝へのもの。三島賞授賞式で斎藤氏が例によって「姿勢を正し丹田に力を込めて」とかなんとかぶっている最中、当の受賞者である青山真治と中原昌也が「うんちんぐ座り」で煙草をすっていたことに対して金井さん曰く「これは正しいスタイルです。なぁーにが丹田だっての」

    媚びなどかけらもない、読者に目配せするような書き方を決してしない金井さんだが、愛猫トラーを書く時だけ微妙に文章の色合いが違う。そこがなんとも好きだったが、そのトラーももういない。胸がしーんとする。

  • 前半の「ミセス」のエッセイ、バックナンバーの写真が興味深かったです。家の母も60年代から70年代に掛けて「ミセス」を購読していました。子どもの頃は海外の記事が珍しく、知らない世界を見るのぞき窓でした。「ファニー・ダルナさん」って誰だろう?と私も不思議でした。80年代に入ってから、母の取っておいた古い「ミセス」を見ると、製図のページ数の多さにびっくりしました。夫のスーツを子どものスーツに仕立て直したり、夫のズボンで自分のスカートを作るリフォームの企画までありました。隔世の感があります。

  • 雑誌「ミセス」を少女時代から愛読していたという著者が、1960年代を中心に「ミセス」の特集を選んでそれについて批評した本。取り上げた特集もそのまま載っていて(文字は細かいけど)読むことができるのがうれしい。これを読むと昔から「ミセス」という雑誌はクオリティーが高かったことがよく分かります。

  • 1960年代の「ミセス」が今でも古びていなくどれもかえってお洒落に感じてしまう。2008/11

  • トラー亡き後の金井さんはいかに・・??というか、大丈夫なのだろうか、と思っていたのですが、金井さんは相変わらず金井さんで、ほっとしました。でも、トラーは18年間のほとんどを寝ていたから、夢に出てくるトラーも、私の掛け布団の上で丸くなっていて、私はトラーの重みで目を覚ますのだ、のくだりには、うちの老猫たちがいなくなってからの我が身がそのまま浮かんできて、しみじみとした思いにとらわれました。トラーは大事なものとか、宝物とかではなく、ペットでもなかった、トラーはトラーでしかない・・という文章にもセンチメンタリズムを嫌う金井さんのお気持ちがよくわかり、凡人の私は、ただ泣けてくるばかりなのでした。

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