かかし

  • ゴブリン書房
3.51
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本棚登録 : 87
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902257106

作品紹介・あらすじ

ひとりぼっちのジョンじいさんが畑に立てたかかし。顔をつけ、服を着せ、毎日話しかけているうちに、かかしは、ジョンじいさんの大切な友となります。そこへ、一人の若者が現れて……。
ニューベリー賞作家シド・フライシュマンと、偉才ピーター・シスが孤独と友情、やさしさと他者への共感を描いた絵本。

感想・レビュー・書評

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  • とても温かくなる
    人は誰かを愛したいいきもの

  • 優しい絵本でした。

    おじいさんの孤独な気持ちがかかしとの不思議な交流で相手を思いやる気持ちが生まれていく。
    そして若者との出会いにより、心が通い合う嬉しさを知ってしまったおじいさん。別れる最後の日に、ここで一緒に…とうまく言えない、断られると怖い…でも勇気を出して相手に伝える…あの場面はグッときました。

    人は孤独では生きていけない、人と人、心が通い合って初めて生きていけるのではないかと思いました。

  • 「ひとりぼっちのジョンじいさんが畑に立てたかかし。顔をつけ、服を着せ、毎日話しかけているうちに、かかしは、ジョンじいさんの大切な友となります。そこへ、一人の若者が現れて……。
    ニューベリー賞作家シド・フライシュマンと、偉才ピーター・シスが孤独と友情、やさしさと他者への共感を描いた絵本。」

    絵と文章にあまり魅力を感じられず。

  • 心に残る絵本でした。

    一人ぼっちの年老いた農夫が、古い布切れに藁をつめ、かかしを作りました。
    頭を作り、くつをはかせ、やがてかかしは農夫にとって、大切な存在になっていくのでした。

    そんなある日、一人の青年が農夫のもとを訪れます。青年は小さい頃、家族を失ったといいます。
    年老いた農夫は、少しずつ、ためらいながらも青年を受け入れていきます。

    孤独を知っているもの同士だからこそ、通じあえたのかも知れません。
    農夫と青年が出会えて、よかった。
    その橋渡しをしてくれたのが、かかしだったのでしょうね。

  • どんどん心を開いていくおじいさんの変化が見どころなのだと思いますがが、心温まる話というより、私はおじいさんの寂しさに切なくなりました。
    かかしを大切に思い、癒されていたけれど、やっぱり共感したり反応が返ってくる生身の人間が居ることは幸せなんだと感じます。
    それを知った今、少年はずっと居てくれるのだろうか、とその先が気になります。

  • 畑をひとりで守る老人とかかしと、手伝いに来た若者。
    人はひとりでも生きられるだろうし、生きざるを得ない場合もあるだろう。
    かかしが唯一の友達でも、思いやる相手がいることは幸せだろう。
    でも、誰かが寄り添ってきたら、拒まずに受け入れて、新しい友達として歓迎したい。

  • 孤独な老人に話し相手ができた。それは「かかし」。最初は鳥を追い払うつもりで、頭もないかかしを作ったけれど、頭をつけ、手袋・靴・帽子にレインコートまでつけてあげた。そこへ若者がやってきた。心温まる、でもちょっと寂しさが漂うお話。
    (約11分)

  • かかしの分身のような青年。

  • 2012年3月18日

    <The Scarebird>

  • 人里離れた畑のそばに
    1人の年老いた農夫が住んでいた。
    農夫はかかしを作り、
    少しずつそれはもう1人の農夫になっていった。

    そんな或る日、誰も訪れることのなかった
    この家に、1人の青年が現れる。

    人が人を求めるのは、不思議で自然な営みなんだな。

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著者プロフィール

1920年、ニューヨーク・ブルックリンに生まれ、カリフォルニアで育つ。少年時代は奇術師を志し、マジックショーの一座と各地を巡ったこともあるという。その後地方紙の記者などを経て、作家となる。79年「Humbug Mountain (ペテン師山)」でボストングローブ・ホーンブック賞を、87年『身がわり王子と大どろぼう』(偕成社)でニューベリー賞を受賞。ほかに『ジンゴ・ジャンゴの冒険旅行』『マクブルームさんのへんてこ動物園』(以上 あかね書房)など、ユーモアたっぷりの作品を数多く発表している。

「2007年 『かかし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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