ぼくのちぃぱっぱ

著者 :
  • ゴブリン書房
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本棚登録 : 53
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902257434

作品紹介・あらすじ

朝おきて、リビングルームにいくと、お母さんとお父さんが、鳥かごを見つめていた。
お母さんの足もとには、空のせんたくかごがたおれている。
お父さんのてのひらには、小鳥用のえさ箱がのっている。
「……チーパは?」

チーパがいなくなった。
その日から、ぼくの〈ヒニチジョウ〉がはじまったんだ。

思いがけない日々のなかで成長していく少年・イタルの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 大人の世界でも、
    何かに心を奪われた瞬間から今で見えなかったものが見えるようになることがある。
    大切なものを失った悲しみで無意識に失ったものを探してしまうこともある。
    幼心に癒されながらも非日常の経験を積んで、こうやって大人になっていくんだろうなと親心を抱きながら読了。

  • 【きょうの一冊】

    『ぼくのちぃぱっぱ』
     長江優子/ゴブリン書房

    イタル(服部至)はマンションの18階に住む小学3年生

    ある日、かわいがっていたオカメインコのチーパがいなくなった

    家の中やマンションのまわりをさがしても、迷い鳥のポスターをはりだしても、町のなかを歩きまわっても見つからない

      その日から、ぼくの〈ヒニチジョウ〉がはじまったんだ。

    いろんなものをチーパと見まちがえたり、いろんな音をチーパの鳴き声と聞きまちがえたり……

    友だちや町の人たちに助けられてチーパをさがしながら、イタルはさまざまなことを考え、学んでいく

    〈思いがけない日々のなかで成長していく少年・イタルの物語。〉──帯の紹介文

    〈ニチジョウ〉と〈ヒニチジョウ〉の世界の逆転と再逆転
    喪失と再生の哲学的な物語でもある

    早川世詩男のイラストにのせた中学年からの創作読み物、2022年7月刊

  • あれ、結局そういうことなの

    泣きそうだ。。

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著者プロフィール

1971年、東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。構成作家として主にNHK Eテレの子ども番組の制作に携わる。2006年、「タイドプール」で講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、同作にてデビュー。21年、『サンドイッチクラブ』(岩波書店)で第68回産経児童出版文化賞〔フジテレビ賞〕を受賞。ほかの作品に『ハンナの記憶 I may forgive you』『木曜日は曲がりくねった先にある』『百年後、ぼくらはここにいないけど』(以上、講談社)、「NHK オトナヘノベル」シリーズ(共著、金の星社)などがある。

「2022年 『ぼくのちぃぱっぱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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