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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902417258
作品紹介・あらすじ
江戸時代中期の津軽に生きた楠美甚之助という一人物を通して、当時の藩社会の様子、世相、事件、そして藩士の生活と勤務の実際を、日記を中心にその他の史料もまじえながら具体的に平易に述べる。
感想・レビュー・書評
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江戸時代中期の津軽に生きた楠美甚之助という一人物をと通して、当時の藩社会の様子、世相、事件、そして藩士の生活と勤務の実際を、日記を中心にその他の史料をまじえながら具体的に平易に述べる。(2011年刊)
・序
・はじめに
・一 甚之介の生きた時代とその家族
・二 地方公務員の一日一年
・三 津軽家のこと/津軽信著の入部
・四 屋敷と暮らしとエコ
・五 世相と事件、異変
・六 福祉と健康
・七 信仰と行事
・八 政治・経済
・九 人事・触れ、その後の楠美家
本書は、津軽藩士、手廻五番組、家禄200石の楠美甚之助の勤務控えを解説した本である。日記といっても公的な書類の控えであり、家庭内のことは一切書かれておらず、父親の看病休暇届や妻の出産休暇届、切支丹證文改めなどから様子を知るしかないという。
楠美甚之助は、金木御蔵目付、夜廻、青森火之廻、青森湊目付、屋敷奉行などを歴任しており、地方藩士の仕事ぶりが窺える。
貴重な史料ではあるが、やや面白みに欠ける。類書に比べると掘り下げ方も十分とは言えない。疑問な点も幾つかあるが、津軽藩に関連する本を読んでみたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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