- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903063331
感想・レビュー・書評
-
「おかしな科学」
著者 渋谷研究所X+菊池誠
p264より引用
"今すぐ選ばないと損するみたいに思いがちですけど、
本当に損することなんてめったにない。"
近年一度は耳にした事がある科学的っぽい話を、
掛け合い漫才のような調子で取り上げつつも、
まじめな議論で締めくくる科学読み物。
上記の引用は、
現在の結論を急ぎすぎている感のある状況に対しての一文。
慌てて結論を出そうとするから、
どうしても手軽な方法に流れてしまうのでしょうか。
ダイエットに関しては、
私も色々手を出してしまったことがあります。
1999年が終わって10年が経つけれども、
全く減ることの無いトンでもない話に、
今後対処していく為の足場としての一冊に。
ーーー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マイナスイオン、スカラー波、ダイエット、血液型性格判断、波動、水からの伝言、ゲーム脳、天変地異への不安、あやしいニュービジネス、シンクロニシティ、陰謀論などについて科学っぽいけど実際どうなのというところを対話形式で軽快に論じた本。
知ってる人には物足りないだろうし、信じている人には典拠が示されていないので不満になりそう。
でも、居丈高に否定しにかかってもいないのでなんとな〜く信じてる人には少し考えてみる機会を与えるかもしれない。
4章での分かりやすい二分法に僕らは弱いというのは、信じる信じないに関わらず心に留めておいていいものだろう。
何かとすぐに解答を欲しがってしまうために誰かがまともそうなことを言うと容易に飛びつく現代人、さらにそれが"いい話"だったり"コワい話"だったりするとなおさらのようだ。
そこでほんの少し立ち止まって自分で考えてみるという習慣をつけることがやはり重要で、そういった大切さを言外にこの本は示しているのかなとも思う。