世界史 I ── 人類の結びつきと相互作用の歴史

  • 楽工社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903063720

感想・レビュー・書評

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  • まだ読んでないけど、先生にとって、"努力を積み重ねて到達した/納得のいく著作である"と言われては、スルーは難しい。30-40年という時間は、彼の世界史に何を与えたのか?

    ...と思ったら原著は2003年だった。引退2006年だもんね。だとしても30年は経ってる。

  • 教科書の様な邦題だが、原題は 「The Human Web」である。人類が誕生した後、生息地域を拡大していくなかで小さなかコミュニティが次第に拡大しネットワーク=WEBとなり、他地域とのつながりを拡大しながらそれぞれの文化や宗教、技術が交流によって広がっていくという視点で歴史を俯瞰する書である。

    アフリカで誕生した人類は当初は狩猟による食料調達をしていたが、1万年程前から定住生活が始まり農耕によって食料を生産する様になった。さらにヤギや羊、豚、牛馬、ラクダを家畜化することでそれらから搾乳したり輸送や開墾に使役させたりすることで食料の生産能力が格段に向上した。その事で食料の余剰生産が生まれ、それらを保存、交換、売買するする事が可能となり、小さなコミュニティが外部のコミュニティと接触する機会が生じ、本書テーマとなるWEBが徐々に拡大してく事となる。それらが拡大する事でコミュニティは拡大し都市を作り出す。また、蓄えた食料は管理が必要となりそのための組織が生まれ、また略奪の対象ともなったためそれを守るための軍隊も必要となった。

    本書で書かれている内容は、「銃・病源菌・鉄」や「サピエンス」で描かれていた人類の歴史とほぼ合致しているので、改めて本書を読む価値はあまりないかもしれない。

  • なるほどウェブってインターネットだけじゃなく結びつきという概念として
    歴史を捉え直すってあるかー
    さすが評判なだけはある面白い本だ

  • 人と人をつなぐ種々の結びつきを「ウェブ」と呼び、それを核に世界史の大きな流れを追う。1巻目は1500年まで。 細かく見ていくと既に更新された旧説が書かれている箇所もあり、また首を傾げたくなる歴史的事実の誤認もあるが、その辺りは本書の主題ではなく、各時代・地域を専門に扱った他書を見れば良いだろう。「ウェブ」の広がり、濃密化を中心に据えた概説的な叙述は世界史の流れをとても掴みやすくしてくれている。世界史の見方の一つとして興味深い。紛らわしいが中公文庫から出ているマクニールの『世界史』とは別の原書の翻訳である。

  • 209

    世界的ウェブができるまで

  • 201912/

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 現代はHuman Webで著者は文明化のプロセスの要諦として、人類(異文化間)の相互作用=Human Webについて歴史を追って説明している。邦題は世界史Ⅰであるが、こういう視点で世界史をとらえると風景が変わるというか興味深いものになる。ジェレド・ダイヤモンドの「銃 病原菌 鉄」がヨーロッパ中心(だったと記憶している)のに対して、東洋も含めより広範囲をカバーしていて、より論拠に説得力があった。
    Ⅰは人類の始まりから1500年までが記述されている。

  • 言語によるコミュニケーションが進歩の一歩。歌とダンス。大きな集団をまとめる手段。言語は共通した意味の世界を作り上げ、大きな集団を可能にした。火の制御、歌とダンス、言語。

    シュメールの都市。

    遊牧民は職業的な戦士を担う。農民の安全を守るコスト。

    地域を限定しない宗教の始まり。ユダヤ教とゾロアスター教。

    農耕の広がり、ヒツジヤギの放牧、炭のための森林伐採。
    人口増加。
    黄河の侵食。シュメールの平原の塩の蓄積。

    ナイルの灌漑によって、エジプトが統一された。

    稲作=収穫量の増加。収穫物が丸見えになる。稲作が国家の基本となった。

    アメリカ大陸は家畜化できる動物が少ない。

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