- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903063720
感想・レビュー・書評
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まだ読んでないけど、先生にとって、"努力を積み重ねて到達した/納得のいく著作である"と言われては、スルーは難しい。30-40年という時間は、彼の世界史に何を与えたのか?
...と思ったら原著は2003年だった。引退2006年だもんね。だとしても30年は経ってる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なるほどウェブってインターネットだけじゃなく結びつきという概念として
歴史を捉え直すってあるかー
さすが評判なだけはある面白い本だ -
人と人をつなぐ種々の結びつきを「ウェブ」と呼び、それを核に世界史の大きな流れを追う。1巻目は1500年まで。 細かく見ていくと既に更新された旧説が書かれている箇所もあり、また首を傾げたくなる歴史的事実の誤認もあるが、その辺りは本書の主題ではなく、各時代・地域を専門に扱った他書を見れば良いだろう。「ウェブ」の広がり、濃密化を中心に据えた概説的な叙述は世界史の流れをとても掴みやすくしてくれている。世界史の見方の一つとして興味深い。紛らわしいが中公文庫から出ているマクニールの『世界史』とは別の原書の翻訳である。
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209
世界的ウェブができるまで -
201912/
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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現代はHuman Webで著者は文明化のプロセスの要諦として、人類(異文化間)の相互作用=Human Webについて歴史を追って説明している。邦題は世界史Ⅰであるが、こういう視点で世界史をとらえると風景が変わるというか興味深いものになる。ジェレド・ダイヤモンドの「銃 病原菌 鉄」がヨーロッパ中心(だったと記憶している)のに対して、東洋も含めより広範囲をカバーしていて、より論拠に説得力があった。
Ⅰは人類の始まりから1500年までが記述されている。 -
言語によるコミュニケーションが進歩の一歩。歌とダンス。大きな集団をまとめる手段。言語は共通した意味の世界を作り上げ、大きな集団を可能にした。火の制御、歌とダンス、言語。
シュメールの都市。
遊牧民は職業的な戦士を担う。農民の安全を守るコスト。
地域を限定しない宗教の始まり。ユダヤ教とゾロアスター教。
農耕の広がり、ヒツジヤギの放牧、炭のための森林伐採。
人口増加。
黄河の侵食。シュメールの平原の塩の蓄積。
ナイルの灌漑によって、エジプトが統一された。
稲作=収穫量の増加。収穫物が丸見えになる。稲作が国家の基本となった。
アメリカ大陸は家畜化できる動物が少ない。