知られざる真実―勾留地にて―

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著者 : 植草一秀
  • イプシロン出版企画 (2007年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903145280

知られざる真実―勾留地にて―の感想・レビュー・書評

  • 手鏡事件等で逮捕された筆者の壮絶な陰謀論。

    小泉政権時に反対派であった筆者を国家権力機能を使って、逮捕していったとしている。人生の半生の振り返り、逮捕時の様子などを含めて、真摯な人であるとすれば、これらを行ったとされる小泉政権は非常に問題があったとされる。

    まさしく冤罪である。

  • キーワードは、「冤罪」。
    2009年春、足利事件で被告となった菅谷さんのDNAを再鑑定した結果、犯人は菅谷さんではないことが分かった。
    警察、検察による冤罪事件として大きく報道され、社会問題となった。
    しかし、実は冤罪事件はほんの一部で、もっと組織的大掛かりに冤罪が仕組まれている事実が、この本を読むと分かる。
    東大を主席で卒業し、稀代の経済学者としてマスコミで活躍していた著者は、国民のために命を懸けて時の権力に向かっていった。
    その結果、ある日突然、痴漢冤罪により社会的生命を奪われる。しかも、不当な国策裁判により、十分な審議もされずに収監される。
    言葉では言い表されない屈辱を味わいながらも、、獄中で綴った真実の書。
    読者は、この本を読むと国家権力の非道さを痛感するだろう。
    そして、それにもめげず不死鳥のように再び国民のために命をかけて言論活動を行う著者に心を打たれるだろう。
    著者の人格と才覚と勇気に感服するのみ。

  • 丸の内に勤務していた頃、
    赤い羽根を胸に颯爽と歩いているのを見かけたことがあったこともありなんとなく気になる男だった。
    声を荒げて自分を主張するひとが多い中、
    自分と違う意見を持つものにたいしても淡々とした口調で語るその姿は信頼感抜群だった。
    しかし予想もしない犯罪に巻き込まれてその華麗な経歴は深く傷ついた。
    仕組まれた罠だったのか真実は謎のままだが
    何か途方もない力が働いていたと思わされるには充分な内容だった。
    りそな銀行のくだりは本当に衝撃である。
    また、犯罪とは無縁にごくごく普通に暮らしている人間にとって
    事件に巻き込まれることの恐ろしさをいやというほど感じさせられる。
    知人に弁護士がいる彼でさえその無力感に絶望しかけている。
    ましてそんな人脈など持たぬわれわれなど権力の言われるがままであろうことは容易に想像がつく。
    獄中で執筆されたようだがその心の乱れがそこかしこに感じられ
    混乱しているさまが伝わってくる。
    よくぞここまで書き上げたものだ。

    真実は闇の中なのかもしれないがなんともいえない奇妙な読後感が残った。

    政権が変わったいま、あの頃おこった様々な出来事を思いながら読んでみるのもいいかもしれません。

    2009年10月彼は刑期を終えて戻ってきたようです。

  • 言わずと知れた痴漢事件で拘留された植草さんが書いた本。冤罪という話もあるが何が真実なのかはわたしにはわからない。ただ司法取引をせざるをえない状況に追い込まれることがあるということ。メディアを鵜呑みにしないでおこうと改めて思った。

  • ★不可解な点は確かに多いが★植草本をもうひとつ。前半は小泉政治の問題点の指摘、後半は自身の事件についての反論。
    小泉改革については、サブプライムローンが破たんしたいまとなっては、改革が成功したから景気が回復したわけではなく、単に米国が過剰消費に陥り日本からの輸出が改善したためと認識されることが多い。その意味では小泉氏の「改革なくして成長なし」に対して、著者が唱えた「成長なくして改革なし」もひとつの真理だったのだろう。竹中氏との対立はよくわかるが、木村剛氏の評価がよくわからない。旧長銀のリップルウッドへの売却では、瑕疵担保責任の問題点をいち早くしてきしたと述べる一方で、竹中氏に追従して主張を変えることは批難しているようにみえる。りそな救済後に株価が底入れしたことについても、それまでは青木建設のようにつぶす方向だったのが、急に救う方向に転換した(さらに言えば、つぶす必要がないのに経営者が気に入らないとして、繰り延べ税金資産のルールを事実上決算後に変えていったん無理につぶし、その後に救った、と主張する)と、一貫性のなさを批判する。
    しかしよく分からないのは、いくら小泉政権に対しつしたといっても、つぶされなければならない程の論客なのかということ。謀略説にはどうも与しがたい。高橋洋一氏の万引きもそうだが、やはり性癖なんだろうと思えてしまう。それが怖いところでもあるのだが・・・。

  • 事件があって、捕まった中でいろんな事を考えたんだろう。

    ほんとにいい人なんです。
    そして、間違った選択はしたが、やってない。

    ロジックとしては、日本の政治はグレーで陰謀がひしめいている。
    誰かが誰かを陥れようとしていて、メディアは勝手なイメージを作り上げる。
    結果、自分もその被害にあい、大きな意味で嵌められた。

    気になるのは詳細を言いよどんでいる部分。
    携帯に写真があるだろうと警察にいわれ、確かに紛らわしい写真も含まれていると。
    どんな写真なのか、記述はない。

    真実はどうなんでしょうかね。
    警察の悪意に満ちた追及は、何のためなんでしょうか。
    その辺はちょっと気持ち悪いけど、事実はひとつのはず。

    男は弱い生き物だ。
    現実から逃げて、自分をプライドを正当化してくれる存在の下に隠れようとする。
    プライドや小さな面子を守ろうと必死になるばかりで、
    大切な、絶対に失ってはいけないものを見失う。
    失って初めて、泣き言を言うように言い訳と、
    未練たらたら話しをし続けてしまう。
    どうどうと、本気で生きられる人にならなきゃ、
    ずるくて、卑怯で、人を傷つけたらだめだ。

  • 国家権力の濫用
    リヴァイアサン

  • テレビ・メディアの浅薄さ、耐震構造偽装、りそな銀実質国有化、小泉・竹中経済政策の破綻等、そして痴漢事件、現代政治経済の戦慄の告発書です。

    マスメディアでは報道されない闇を具体的に鋭く指摘しています。

    本当の真実を知るために多くの方に読んで頂きたい本です。


    いかに私たちはマスメディアに支配されているか。

    そして、植草 一秀の人物像のように、今まで得た情報はいかに不正確であるのか。

    本書を信じるかマスメディアを信じるかは自由です。

    ですが本書を読めばマスメディアに怒りを持ち考えが変わることでしょう。

    拘留132日間で自己の置かれた状況を見つめた「生きる」意味、「生きがい」。

    自殺未遂まで追い詰められた著者の思想に共感しました。

    読む価値のない本に思うかもしれませんが、まずは一読してみて下さい。

    世の中を見る目が違ってきます。


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