日と水と土: ナチュラル&ハ-モニックスタイルのすすめ

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  • 花書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903554068

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  • 腐るのではなく枯れるが自然

  • 今日的一般農法、有機農法の野菜は腐るが、自然農法(肥料をい一切使わない)の野菜は腐らず発酵する。

    農薬や化学肥料、食品添加物は勿論、有機肥料にも毒性の高い硝酸性窒素が多量に含まれる。
    日本の有機農業は家畜の糞尿を入れる事が前提。家畜は抗生物質等の薬剤まみれ。
    化学肥料は自然界に存在しないので土と分離しやすいが、有機肥料は散らばりやすいので始末が悪い。
    土壌消毒剤が日本の農業と環境を壊した。
    面積当たり農薬使用量は世界1位2位が韓国14.43kg/ha、日本12.45。3位ベルギーの2倍使用している。OECD最低はNZで0.23。米国は0.78。

    みかん1個にもコップ1杯分の農薬が散布されている。


    人間は大自然の恵みによって生かされている。

    自然栽培の理念は、自然尊重、自然規範、自然順応。自然界の動態や形態には人間が学ぶべき仕組みが多い。

    土は人間の愛情がベースとなって手を加えれば限りない力と可能性を引き出す事ができる。

    自然栽培の特徴は、形は綺麗なシンメトリーになる。地中深くまで根を張り、自分に必要な養分を探しながらゆっくり細胞分裂を繰り返す。この間、太陽エネルギーをいっぱいに浴びる。肥料を入れると成長促進剤を入れるようなものなので細胞分裂が粗くなる。結果、重さが全く異なるものが出来上がる。自然栽培のトマトは苗の段階から水を一滴も与えないで育て、水に沈む。肥料を入れたトマトを包丁で切ると中に空洞がある。これは細胞分裂の過程をすっ飛ばした証拠。
    野菜表面が、自分の体を虫や病気から守るため、クチクラ層という膜でラミネートされている。その結果、見た目の色が薄い。

    ターミネーターテクノロジー(F1種)
    種を買ってきてその年に植えると作物が取れるが、その作物から採った種を翌年植えると、発芽の瞬間に毒素が出て発芽されないよう操作されている。農家は永遠に企業から種を買い続けなければならない。しかし、発芽の瞬間に出る毒素を出さないようにする薬剤を買えば種が発芽する。こうして種子メーカーは種子を独占支配している。

    肥料や堆肥を使用していた畑を自然栽培ができるように戻すためには5-8年かかる。


    自然農は、耕作者の人格向上、心の純粋化が見込める。

    自然農で作った米を炊くと、ご飯→甘酒→酒→お酢→水へと変化する。(自然発酵の過程)


    スーパーのお酢は1日で出来上がるが、天然菌で作った本物のお酢は1年かかる。

    環境破壊は工場よりも農地からの方が深刻。

    人の体は約60兆もの細胞で作られているが、腸内細菌や皮膚の常在菌は100兆個生息している。

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著者プロフィール

2015年現在 株式会社 ナチュラル・ハーモニー代表

「2015年 『環境と共生する「農」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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