- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903579887
感想・レビュー・書評
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北海道の公立中学校教員を辞し、フリーの“伴走者”として学校と教員にかかわっている著者の3年間の記録
《教職を辞してから、ぼくの心持ちも見方も大きく変わりました。途中で文体が常体から敬体に変わったのも、まさにこの時期です。》──「おわりに」
“しなやか”な教員生活と“ゆるやか”な伴走者の対比
学校の中から見えるもの・外だからこそ見えるもの
職につかずに全国を飛び回る生き方・働き方
校内研修のファシリテーションの実際など、著者ならではの視点と実践が興味深い
前作『学校でしなやかに生きるということ』につづき、『くらしと教育をつなぐWe』誌に隔月連載している記事に巻末対談をくわえた教育エッセイ、2019年初版刊 -
前作『学校でしなやかに生きるということ』も良かったですが、これもすごく良いです。
語り口も、話題の取り上げ方も、切り口も、何とも言えず良いです。
どこが良いのか、とにかく良いです。
何でしょう。
不思議な読後感です。
何カ所も気になるところがありました。
いずれどこかで書きたいと思います。
以下の部分は、ずきんと来ました。
「しかし、一方で、一人ひとりの子どもを大切にするとか、コミュニケーション力を育てるとかいった言葉の下で、専門的な学びが大切にされないとしたらそれも大きな問題です。学校は子どもたちの学びを保証する場所です。また、子どもたちが生涯学び続けていくための基本的情報を得、マインド(心構えのようなもの)を育てる場所でなければなりません。」
87ページ
専門的な学びが大切にされない、楽しいだけの授業。
専門の先生が、じっくりと、しっかりと取り組んだ、本物の授業を観たいです。
楽しいだけの授業は、だれにでも作れます。
素人の私にも。
でもそれって、違うと思います。
何かが違う。 -
後でまた読み返したいと思ったページの端を折ることを繰り返し、すごいことになった。
教員であれば読んでおきたい考察の連続。
この本を契機にいろいろと考えたいことが、たくさん。 -
石川さんが今の学校に抱かれている危機感と,そこへのアプローチとしての伴走のあり方が,具体的に綴られていて,物語のように引き込まれた。