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- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903619514
作品紹介・あらすじ
物語の中心にいるのは、肉体的にも精神的にも損なわれた男たち。極度の虚栄心、被害妄想、度し難い破壊衝動、金銭への病的な執着、信頼の欠如からくる孤立、肥大したエゴからくる傲慢、独我論的世界観…。それは、存在そのものに根をはった癒しがたい病なのか。文学賞の授賞式にも姿をみせず、神秘のヴェールに包まれた「謎の作家」、その沈黙ゆえにすでに伝説となりつつある異端の現代作家のデビュー短篇集。
感想・レビュー・書評
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文学
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本業はドライバーで寡作、顔も出さない謎の作家、翻訳されそうな作品はほぼこれのみということで、作品も奇妙だ。プロの物書きではない独自性なのか、それとも後書きにあるように翻訳で苦戦したのか、ゴツゴツしてとらえどころがない。ひっかかりをごりごりと乗り越えて読み進めると、おそろしく損なわれ狂気を秘めた男たちの物語が語られる。非現実すれすれだが、彼らの闇はこの世に存在しているなというリアリティもある。
ユニークさにおいて際立つ一冊。
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