名文で巡る国宝の阿弥陀如来 (seisouおとなの図書館)

著者 :
  • 青草書房
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本棚登録 : 8
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903735061

作品紹介・あらすじ

作家たちが道案内、一流作家20人の名文に案内されて日本の古寺を歩く。案内地図つき。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルのとおり、国宝の阿弥陀如来像に関する名文を集めた一冊。

    最近はわかりやすさが重視されすぎて、仏像の世界でも「サルでもわかる」的なまとめ方の雑誌や書籍があふれている。いわゆるマニュアル本だ。

    私はマニュアルに書かれた見方から離れたい。
    目の前のお像と静かに向き合い、その背景に心を向けたい。その上で内なる自分と向き合う。そんな時間が愛おしくてならない。

    この本は、国宝の阿弥陀仏とそういう向き合い方をした文筆家の記録をまとめたもの。なかでも白洲正子の平等院は彼女のインサイトの深さが存分に描き出されており、感嘆のため息しかでない。

    寺に詣でよう。阿弥陀仏に会おう。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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