関係詞の底力―英語を使いこなすためのマストアイテム (「底力」シリーズ 3))
- プレイス (2011年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903738277
作品紹介・あらすじ
「関係詞は受験英語では?」そんなことはありません。関係詞は実用英語の必須アイテムです。関係詞がきちんと使えなければ、あなたの英語は子供レベルのカタコト英語。本書は、洗練された大人の英語を使いこなすための関係詞(関係代名詞・関係副詞・関係形容詞)の正体と底力を紹介します。
感想・レビュー・書評
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著者:佐藤ヒロシ
【版元】
版型:四六判 224頁
価格:本体1500円
http://www.place-inc.net/details/kankeishi/kankeishi.html
【メモ】
・ “本書は以前、『超・関係代名詞マニュアル』(プレイス刊)として出版したものを改め、全面的に加筆修正したものです。” (p. 2)
【誤植】
軽いもの[初版で確認]。123頁6行目。
× 「動詞し来ない」
○ 「動詞しか来ない」
【目次】
はしがき(2011年7月 佐藤ヒロシ) [002-003]
本書の使い方・構成 [004]
本書で用いる最低限の文法用語 [005]
目次 [006-012]
序章 関係詞の正体 013
0-1 関係詞が使えないと…
[1] 関係詞の基本メカニズムは2文の結合 014
[2]「関係詞」、本当の名前は「接続代名詞」? 014
[3] Relative Pronounのrel-は「連結」 016
0-2 “フィーリング読み”の限界
“拾い読み”をすると… 017
0-3 関係詞の基本概念
[1] 関係詞は先行詞の意味を説明するもの 019
[2] 日本語は名詞の前に修飾語、英語の場合は後ろに説明を追加 019
[3] 関係詞節(説明部分)を見ることで先行詞の意味がわかる 020
0-4 関係詞がわからなくなってしまう原因
[1] “つなぐ”のは簡単でも… 022
[2] 関係詞節が文中に入り込むと… SVが“分断”される! 022
[3] 文中の関係詞節はどこまで及ぶかの見極めが必要 023
0-5 関係詞と疑問詞の共通点と違い(1)
[1] 疑問詞との区別は? 027
[2] 疑問詞と関係詞の関係:wh-の表す意味 027
[3] 疑問詞と関係詞の構造上の違い 028
0-6 関係詞と疑問詞の共通点と違い(2)
[1]「前置詞+which / whom」は疑問詞か関係詞か? 031
[2] whatの場合:構造からは“お手上げ” 034
第1章 基本関係詞の使い分け 035
1-1 わかっているようで実はよくわかっていない関係代名詞と関係副詞の違い
[1] 関係代名詞と関係副詞の違いは本当に理解できているか? 036
[2]「場所が先行詞ならwhere」という覚え方の誤解 036
[3]「関係 “副詞”」なのに名詞を修飾? 038
1-2 基本関係詞whoとwhom
[1] who 040
[2] whom(1):省略されるか、whoで代用 041
[3] whom(2):whomを使わなければならない場合 043
1-3 基本関係詞which(1)
[1] 関係代名詞whichの基本原則 044
[2] thatに置き換えできない(whichにしかできない)用法 045
[3] 前文(またはその一部)を先行詞とする用法 045
[4] whichの意外な用法:人や形容詞が先行詞に 046
[5] 関係形容詞:SV …, 前置詞+which+名詞+S′V′~ 046
1-4 基本関係詞that
[1] whose以外の関係代名詞はthatで代用可能 048
[2] thatが好まれるケース 049
[3] thatでなければならない場合:whichとの違い(1) 050
[4] thatを使えないケース:whichとの違い(2) 050
[5] 関係副詞にもなるthat 051
1-5 基本関係詞whose
[1] なぜwhoseを苦手とする人が多いのか? 052
[2]「whose +名詞」で1つの関係代名詞と考える 052
[3]「意味を知らない単語」の英訳 053
[4]「whose+名詞」が「the 名詞 of which」に相当する場合 055
1-6 基本関係副詞
[1] 先行詞と関係副詞 056
[2] 関係副詞が省略できるケース 056
[3] なぜthe wayとhowは並列しないか? 058
[4] 関係副詞の省略が不可の場合とは? 058
[5] 先行詞自体が省略されるケースとは? 059
[6] whereの先行詞省略:接続詞的に使われるケース 059
第2章 関係詞を使いこなす 063
2-1 関係詞のない関係詞構文?
[1]「接触節」とは? 064
[2]「接触節」であることを見抜くには? 065
2-2「名詞+SV」をきちんととらえる
[1] All you have to do is to …の構造がわかっているか 067
[2] the most …の場合も 068
2-3 前置詞の後ろが空席
[1] 前置詞を前に移動すると、関係詞が必要に 070
[2] 前置詞を必ず関係代名詞の前に置く場合 071
2-4 関係詞を使わなくても
[1] ① 名詞+形容詞 073
[2] ②-1 名詞+現在分詞(doing)「…している〈名詞〉」 074
[3] ②-2 名詞+過去分詞(p.p.)「…される〈名詞〉」 074
[4] “過去形”との混同に注意:書く際の注意点 075
[5] 過去形か過去分詞か?:読む際には「目的語の有無」に注目 076
[6] 名詞+前置詞+名詞:形容詞句 077
[7] 名詞+to do:to不定詞の形容詞用法 077
2-5 関係詞を省略できないケース
[1] 省略ができない場合とは? 078
[2] なぜ、主格の省略はしないのか? 078
[3] 主格の省略と勘違いしてしまうわけ 079
2-6 主格の省略が許されるケースとは?
[1] 主格の省略①:名詞+there is / are 081
[2] 主格の省略②:(本当は)補語格:名詞+(that)+S+be動詞+ ● 081
[3] 主格の省略③:連鎖関係詞名詞+{S′V′}● V … 082
[4] 主格の省略④:重点情報の提示 082
2-7 カンマありとなしではどう違うのか?
[1] かけて訳してあっても、カンマが必要になる場合とは? 083
[2] 固有名詞でもカンマがつかない場合は? 084
[3] 妻が他にも? 084
[4] 制限用法は「区別化」 085
[5] 息子は何人? 085
[6] Noと言える日本 086
2-8 非制限用法の表す意味
[1] 非制限用法の表す意味:理由や譲歩 087
[2] 文末の非制限用法:重点情報 088
[3] which以下が独立する場合もある:文頭のWhich 090
2-9 非制限用法の文を話す・聞く際の注意点
[1] “カンマ”の代わりをどうするか? 092
[2] 話す際は2文に分けるのも一考 093
第3章 読む際の注意事項 095
3-1 先行詞の元の位置を確認せよ(1)
[1] 関係代名詞の後ろは名詞の欠落 096
[2] なぜ「空席の位置」を確認する必要があるのか? 096
3-2 先行詞の元の位置を確認せよ(2)
[1] have to do=「ねばならない」と思いこむと? 100
[2] 名詞+that:関係詞か? 同格か? 101
3-3 先行詞の元の位置を確認せよ(3)
[1] 崩れたイディオムが見えてくる? 103
[2] やはり空席位置の確認が大事 104
3-4 どこまで及ぶか?(1)
[1] 関係詞節の及ぶ範囲:主語にかかる関係詞の場合 105
[2] 接触節の場合も 106
3-5 どこまで及ぶか?(2)
[1] 動詞や前置詞の目的語になる場合、いっそうの注意が必要 108
[2] SVO+[ 関係詞節 ]+Cは特に注意 109
[3] 前置詞に続く名詞の場合も 112
3-6 離れた先行詞を見抜くには?(1)
[1] 先行詞と関係詞が分離するケース 113
[2] 先行詞の候補:関係詞の前に複数の名詞が存在する場合 113
[3] 先行詞のチェック 114
[4] 結局は、先行詞と動詞の関係をチェックするしか… 115
[5] 目的格の場合 116
3-7 離れた先行詞を見抜くには?(2)
[1] 離れた先行詞を教えてくれるthatやthose 117
[2] 訳出には注意が必要 117
3-8 離れた先行詞を見抜くには?(3)
関係副詞も先行詞と分離する場合に注意 119
3-9 連鎖関係代名詞(1)
[1]「名詞+関代+{SV}+ ●」のパターンとは? 121
[2] この構文であることを見抜くには? 122
[3] SVは挿入? 123
[4] なぜこの構文が多用されるのか? 124
3-10 連鎖関係代名詞(2)
[1] 文法違反だが… 126
[2] 主格であっても… 126
3-11 関係詞の二重限定とは?
[1] 二重限定と単なる並列の違いとは? 129
[2] “世紀の大誤訳”の真相 131
第4章 前置詞+関係代名詞 133
4-1 前置詞+関係代名詞(1)
[1]「前置詞+関係代名詞」構文の落とし穴 134
[2] 日本語に出ないことが多い前置詞の訳語 134
[3] 前置詞そのものの訳語が消えてしまう? 135
[4] 前置詞が必要かどうかの判断基準は? 136
4-2 前置詞+関係代名詞(2)
[1] 先行詞を関係代名詞の位置に“代入” 138
[2] つなぎ目は“関係詞の前”ではなく、“前置詞の前”! 138
[3]「前置詞+関係代名詞=関係副詞」となるとは限らない 139
4-3 関係詞代名詞の前の前置詞の決め方
[1] 後ろに戻して考えれば前置詞が決まるのか? 140
[2] 先行詞で決まるもの:「前置詞+関係代名詞」の慣用パターン 141
4-4 前置詞は前に置くか後ろに置くか
[1] up with which …? 143
[2] 前置詞を後ろに置く場合 143
4-5 なぜ「前置詞+that」は不可なのか
[1] 関係代名詞thatの原点は… 145
[2] 前置詞とthat節の相性 145
4-6 前置詞+関係代名詞+to不定詞
構造上の注意点 147
4-7 some of whichのパターン
[1] 一見、「前置詞+関係代名詞」だが… 149
[2] 1つの関係代名詞と考える 149
4-8 名詞, the名詞+前置詞+関係代名詞…
「前置詞+関係代名詞」と続いているが… 151
4-9 「前置詞+関係代名詞」上級編
[1] 名詞(先行詞)+前置詞+whose+名詞+SV 155
[2] 前置詞は1語とは限らない! 群前置詞に注意 155
第5章 whatとwhatever 157
5-1 「…こと」= thatか? whatか?
[1]「訳語」だけでは誤解の元 158
5-2 関係詞と疑問詞との区別
[1] 関係詞も疑問詞も構造は変わらない 160
[2] 関係形容詞か疑問形容詞かの判別も同じ 161
5-3 強調構文は It is … thatだけではない
[1] 強調構文とは 163
5-4 whatが副詞節に?
例外か? 166
5-5 who I amか? what I amか?
[1] what A is / am / are:現在のA 167
[2] “人”の場合はwhoも用いられる 168
5-6 関係形容詞what
[1]「関係形容詞」の所以は? 169
[2] 意味的アプローチ:直後の名詞が意味を具体化 171
[3] 関係形容詞:名詞をとったらただの関係代名詞 171
[4] what little …も! 172
5-7 関係形容詞whatever
[1] whatと構造は同じ 173
[2] whatとの違い 174
5-8 よくある誤解:thatが必要?
[1] なぜthatを入れてしまうのか 176
[2] 主格の省略と混同しないように 177
第6章 使う際の注意事項 179
6-1 everつき関係詞のカラクリ
[1]「複合関係詞」とは? 180
[2] 複合関係代名詞の節は、名詞節か副詞節 180
[3] whoeverとwhomeverの使い分けは? 182
[4] 複合関係副詞:後続は完全文 183
[5] 複合関係代名詞と異なる点は? 183
[6] 複合関係形容詞 185
6-2 先行詞には必ずtheがつくという誤解
aかtheかは何で決まる? 187
6-3 同格のthatの乱発に注意
[1] 関係代名詞のthatと同格のthatの構造上の違い 189
[2] 意味的な違いも 190
[3]「…という」ときたら、いつでもthatか 190
[4] 同格のthatを後における名詞とは? 191
[5] 日本語では言えても 192
6-4 the way 研究
[1] the way SV …「SVする仕方、…ぶり」 194
[2] how to doと区別しよう! 194
[3]「…するように」:接続詞的なthe wayの使い方 195
[4] the wayを用いる重要表現 196
6-5「補語」なのになぜか主格?
[1]「補語格」という用語はないが… 198
[2] 非制限用法でもwhoではなくwhich 199
6-6 疑似関係詞の真相(1):as
[1] まずasの確認から 200
[2] asの本質とは? 201
[3] “疑似関係詞”でもasはas、本質は変わらない 203
[4] whichとasの違い 204
6-7 擬似関係詞の真相(2):than / but
[1] thanとthenの関係とは? 207
[2] thanの後ろに動詞が続いていたら? 208
[3] 先行詞が不明な場合:… than is the case / commonなど 209
[4] 関係代名詞but「…しない」(超文語体) 210
6-8 最後に極めつけの英文に挑戦
関係詞の役割はあくまで2文の結合 212
「この章のチェック」の解答・解説 215詳細をみるコメント0件をすべて表示