- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908946
作品紹介・あらすじ
ただただむなしいとき、おいしいものにであえた日、年齢を感じる瞬間、町で出会った人、
電車の光景、そして肉親との別れ。
2コマで終わる「今日」もあれば、8ページの物語になる「今日」もある。
「今日の人生」の積み重ねが私の人生…。
描き下ろしを加え、「みんなのミシマガジン」の人気連載「今日の人生」4年分が一冊に。
感想・レビュー・書評
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すごくいい!
「嫌なことがあっても 甘いものはおいしい、いつでもおいしい」
何気ない毎日が愛おしく感じられるようになる1冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誰かに言うほどのことでもなく、自分の心の中だけで感じたことや考えたことを綴ったエッセイマンガ。
他人や他人が作ったものと関わって生きているのだから、小さな喜怒哀楽やすぐに忘れちゃうような小さな出来事はイロイロありますよね。
似たような場面や同じように感じていることがたくさん出てきました。
・頭がよくなりたいと思うのは、誰かにいいくるめられたとき。
・なれなれしい人は苦手です。というより、好きじゃないです。というより、嫌いです。
・博物館に南極物語で有名なタロのはく製がありました。タロウじゃなくてタロなんだ!
(ジロの剥製は「国立科学博物館」にあって、ジロウじゃないんだ!と気が付いた時のことを思い出した。)
益田ミリの「ミリ」は手塚治虫の「ジェッターマルス」に登場する女の子(川下美理)からとったと明かしていた。
「ジェッターマルス」は記憶にないので観てみたくなった。
途中に5ページ「昨夜の夢」という4コマがあって、自分は見そうにない変ちくりんな夢の話なので面白かった。
岐阜市立中央図書館の話があって、楽しそうなのでここに行きたいと思った。
トイレがいっぱいあることに気づいて「すごくいいな」と思ったミリさんに共感しましたよ。 -
益田ミリさんが、何気ない日々に感じたストレスや、ちょっと癒された出来事を綴ったエッセイ漫画。
そうそう、そうだよねー、と共感することが多く、あっという間に読了。
岐阜市立中央図書館、行ってみたい。 -
わかることばかりで思わず顔がほころぶ。きっと多くの人も思うよね、っていう日常の一場面を摘み取る感性が素敵です。
心の声は正直に出して、適度に息抜きしながら。ありえない方向に向いたとしても、苦手な人がいても、突然涙が溢れることがあっても、それも今日の人生。
太田胃散のところでは笑えたし、クリスマスツリーのところでは何故だか泣けた。うちのツリー(自分が子供の頃の)、小さくてオーナメントもパッとしなくて、それでも自分の家のが一番キラキラしてた。
ひとりが好きなくせに時々どぎまぎする自分。ミリさんの、思いたってひとり旅に出る。そんなのが憧れです。
印象に残ったセリフ
映画や、音楽や芝居や、そして、本を読むことは
自分の世界に「手すり」をつけている
そういうことなのかもしれません
(倒れるところを支えてくれる存在) -
他の人の生活を覗き見る感覚で楽しい。
水族館のアシカの「お前、マジかよ」という顔、気になる。。
何度も一部分ずつ読み返しては日記を真面目に書こうかなと思う(書いていない)本。 -
『今日の人生』シリーズ一冊目。新型コロナ禍前の2013年から2017年の作品のため、お出かけネタが多く、いま読むととても羨ましく感じられる。こういう状況が普通だったんだよなぁ。そんな中で、「毒っぽい発言ばかりな人」という作品は、他人事でなく感じらた。知らず知らずこんな話をしているかも…。ちょっと気をつけなければ。
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今までに読んだ益田ミリさんの作品で一番好きです。
他愛ない日常でも、益田ミリさんが作品に残すと物語としてこんなに面白くなるんですね。
長い長い人生は「今日の人生」の積み重ねなんだと改めて感じます。
どうってことない(褒め言葉です)料理の写真も、
飾らない人生を表しているようで好きです。
装丁もカラフルで綺麗で、作者のこだわりが感じられます。 -
益田ミリさんの世界観が好きで、読み漁っている今月。
こちらの書籍もいろいろとツボるところがあるのですが、「なんか、わかる、コレ」としみじみ感じたものがこちらです。
”個人の幸せ
他の人にはわからない
その人が、どういうふうに幸せなのかは
その人にしかわからない
であるからして、
自分と違うというだけで
誰かの幸せを小さく見るのは
ちょっと違うんじゃないかと思った
今日の人生”(抜粋)
これを読んだときに「みんな違って みんないい」の根本ってこういうことなんじゃないか、と思いました。
「みんな違って みんないい」
わかってはいるけど、腹落ちしなかったんですよね。
それが分かり始めたのは、子供ができてからですね。
彼らが好きなものは、私にとってはどうでもいい、というか心に全く響かないのです。
血はつながているけど、好みは全く違う。笑
自分の幼少期に好きだったものとも全然かぶっていないんですよね。
でも、子供達の好きなものを「なんでこんなものが好きなんだろう?」と否定したり、低く見たりはしていません。
「そういうのが好きなんだね」と自然と認めてたんですよね。(子供に学ぶってこういう事なのかな?と思ったり)
恥ずかしい事ですが、昔は他人の幸せを小さく見ていました。
「何であんなもんが好きなのかわからん」と全否定してたんですよね。これって、視野を狭める思考。反省です。
子供達と生活していると、価値観が変わることが結構あるのですが、これもその一つかな、と思います。
実は、自分の好きなものを他人に理解させることも、他人の好きなものを理解しすることもしなくていいんじゃないか。
このフレーズを読んでいて、思いました。
自分と違うもので幸せに感じる人もいる。
それを認めることが「みんな違って みんないい」なんじゃないか、と思った今日この頃。 -
どんどん一人で旅をして、
さっさと気に入った店に入り、ご飯を食べる著者。
自分という人間を、自分が独り占めする時間をたいへん有効に使用しているなぁ~と感心した。
その心の余裕がまわりの風景をクリアにする。
すると、良く観察できるから一日を深く刻むことができる。
そんな日記風コミックエッセイ。 -
ずっと気になっていた益田ミリさん。初読み。
特に感想はなし。無心で読める。
きっと毎日ってこんな感じで過ぎていくんだなぁーって感じ。