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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903996516
感想・レビュー・書評
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源氏物語の研究書を読み進めると同工異曲が多くて倦んできます。ところが本書は新しい知見に溢れ刺激的でした。確かに「花宴」と「蜻蛉」「若紫」は中国の伝奇作品「遊仙窟」を踏まえていますね。でも、影響を受けたというより、「引き歌」のような感覚を感じますね。高い漢籍の教養をチラ見させている紫式部の顔が浮かびます。むしろ「遊仙窟」の影響は、散文と詩を併せた中国の伝奇作品の形態が、わが国の物語発展(伊勢物語⇒源氏物語)をブーストしたところにあるのでしょう。
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